第292回 福岡ソフトバンクホークス 中村 晃選手【前編】「『首位打者・最高出塁率』を目指す『深み』の深層」2015年04月13日

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【目次】
[1]2015年の挑戦は「首位打者・最高出塁率」 / 「トップを作って、最短距離で振る」ためのバット操作
[2]右半身の使い方

中村 晃 選手の過去のインタビューはこちらから!
中村 晃選手インタビュー(2008年11月25日公開)

 2014年のパシフィックリーグ・レギュラーシーズン最終戦でオリックス・バファローズとの激戦を制し、3年ぶりに優勝を果たした福岡ソフトバンクホークス。

 続く北海道日本ハムファイターズとのクライマックスシリーズ第2ステージ、阪神タイガースとの日本シリーズでも苦しみを乗り越え頂点に立った若鷹軍団の中にあって、日本シリーズ第4戦でのサヨナラ3ランなど、ひときわ鋭い爪を輝かせたのが、打席でも、一塁手と外野手を均等にこなす守備でも、器用さを見せた当時7年目の中村 晃選手である。

 今年に入っても、その打棒は健在だ。2番ライトで出場した千葉ロッテとの開幕戦では、3打数2安打のマルチヒットで好発進。その後も快打を連発し、現在13試合を終えて、リーグ8位の打率.320をマーク。(4月13日現在)

 正に「若鷹」の旗頭として飛躍の時期を迎えようとしている2015年。その挑戦とそこに到達するための「深み」の深層について今回はお話を伺いました。

2015年の挑戦は「首位打者・最高出塁率」

――福岡ソフトバンクホークス・中村 晃選手は2015年・挑戦のテーマを「首位打者・最高出塁率」と書いて頂きました。昨年は176安打を放ち最多安打を獲得しましたが、さらなる「挑戦」として、このテーマを記した理由について、まず教えてください。

中村 晃選手(以下、「中村」) 僕は野球というものは確率が大事だと思っています。ですから、安打数より「打率」・「出塁率」を目標にしたいと思って記しました。

――「確率」を上げるためには、四球を選ぶ他に、バットコントロールや心技体のコントロールなど、様々な部分を強化する必要があると思います。中村選手はどの部分をワンランク上げようと思っていますか?

中村 やはり、ストライクゾーンの球を打ち、ボールゾーンの球を見逃す。単純ですが難しいことをしっかりできるようにしたいです。

「トップを作って、最短距離で振る」ためのバット操作

中村 晃 選手(福岡ソフトバンクホークス)

――技術的な部分ではいかがですか?2月のキャンプの時は、色々な種類のティーをされていました。最初は前からゆっくりしたボールを打つ。次は横からのボールをノーステップでトップを作ってから打つ。そこにはそれぞれ意味があると思います。

中村 たとえば横からのティーで言えば、開かずに打てる利点があります。最終的に打席ではステップを踏まなくてはいけないのですが、ノーステップで打つときも、そこに至る段階の中で、トップが決まって無駄な動作がなくボールを当てられるかを確認しています。

――確かに中村選手は打席でも、最初はバットを上下していますが、打つときはトップがすぐに決まって、そこから最短距離でバットが出ています。

中村 はい。そうですね。

――「トップを作って、最短距離で振る」思考はプロに入ってから熟成されたものなのですか?

中村 入団当初はそこまで意識していませんでしたが、4年目・5年目になって意識し出して、今では一番大事なことだと思っています。トップを作ってから余分な動作があると、どうしても思うようにバットとボールが当たらなくなります。自分の思ったところにもバットは出てこない。ですから、そこは常に意識していますね。

――左投げ左打ちの中村選手ですが、ティーでは右手一本で操作する場面も多かったですね。

中村 僕の利き手は左手なので、左手は自由に操作できます。それだけに右手の操作ができなくなると確率も悪くなる。ですから、右手も意識して振っています。

――これは高校生の左打ち選手も悩んでいる部分だと思うのですが、右手を操作する際に中村選手はどこを意識していますか?

中村 今、意識しているのは右手をピッチャー方向にしっかり力を出すイメージです。右手を引きすぎてしまうと、バットに力が伝わらず、滑ってフライになってしまうんです。ピッチャー方向に力が伝わればライナー性の強い打球が出るんです。難しい表現ですが。

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プロフィール

中村晃
中村 晃(なかむら・あきら)
  • 福岡ソフトバンクホークス
  • 経歴:帝京高―福岡ソフトバンクホークス
  • ポジション:外野手
  • タイプ:左投左打
  • 身長体重:175センチ84キロ
  • 生年月日:1989年11月5日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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