目次

[1]アメリカの筋力トレーニングの認知度は、日本のラジオ体操ようなもの
[2]肉体改造をして、成功したG.G.佐藤選手
[3]日本の高校野球に必要なのは、休息させる概念

徳島インディゴソックス時代の根鈴さんインタビューはこちらから!

 世界の独立リーガー根鈴雄次さんに聞く!
「パワーヒッターになるための筋力トレーニングに取り組む考え方とは」

 アメリカ、オランダ、日本と世界のプロリーグで活躍を収めてきた根鈴 雄次さん。現役時代は徹底した筋力トレーニングに励み、海外の選手に負けないパワーを築き上げてきた。筋力トレーニングに取り組むきっかけは、中学時代に見たBS放送のMLB中継で、メジャーリーガーの体格の大きさに衝撃を受けたことだという。そこから独学でトレーニングを学び、実践。18歳でアメリカに渡り、筋力トレーニングの重要性、野球に対する考え方を学んだ根鈴さんは39歳まで現役を続けた。

 現在は神奈川県藤沢市にあるルーツベースボールアカデミーで、子どもたちを指導する毎日。今回は根鈴さんから、パワーヒッターになるために打球を遠くへ飛ばすためのトレーニングや、アメリカでの筋力トレーニングに対する考え方について迫った。

アメリカの筋力トレーニングの認知度は、日本のラジオ体操ようなもの

根鈴 雄次さん

 まず根鈴さんの話を聞いて驚かされたのは、アメリカのトレーニングに対する知識の広さだ。
「学校の授業にもなっていて、ごく日常的に勉強されているものです。例えば、胸を鍛えるにはどういうトレーニングをするのか。その疑問に対し、アメリカでは部活にも入っていない帰宅部の子でさえも、こういうトレーニングをすれば、鍛えられますと答えられる。

 日本だと、スポーツをやっていない大人にラジオ体操をやってくださいといわれれば、屈伸運動などが出来るでしょ?そんな感じでアメリカでは、ウエイトトレーニングは文化としての認知度が高く、特殊なモノではないんですよね。メジャーリーガーになれば、自分自身でノウハウを持っていますから。トレーナーはあくまでサポートですし、ジムの充実度は日本に比べれば断然すごい」

 一体、アメリカでは、どんな目的で筋力トレーニングに励むのか。それは天性の才能の差を、フィジカルを鍛えることで埋めるために行っているようだ。

「今回はパワートレーニングなので、打球を遠くへ飛ばすための方法で話を進めていきましょう。
技術的なことを言えばいかに真芯で捉えられるか。真芯ならば確実に飛びますし、その確率が高い選手ほどトップに残りやすい。その代表例がイチロー選手です。しかし、これは一種の才能ですので、芯で捉えるための練習をして、必ず上達するかというと、そこが難しいのが打撃技術です。

 アメリカの世界では、天性ですぐにできてしまうことは、天からギフトされたと表現するのですが、アメリカでは才能の差を、フィジカルを鍛えることで縮める努力をします。真芯で捉える技術が弱い選手は、徹底的に筋力トレーニングを行って、芯を外しても、ヒットゾーン、スタンドまで飛ばせる選手を目指します。何故ならばフィジカルは技術よりも伸ばしやすいからです」

 バットが折れない限り、詰まってでも、ヒット性が打てるパワーがあれば、勝負できる範囲が広くなる。それがアメリカでの考えだ。

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