目次

[1]ケガに強い身体作り、ケガをしにくい投球フォームを追求した高校時代
[2]今の基礎を作った大学時代
[3]故障の経験が、怪我を予防する意識を高めた

 東京ヤクルトの石川 雅規選手。2001年にドラフト自由枠でプロ入りし、1年目から12勝を挙げ、新人王を獲得。2年目以降も二桁勝利を続け、実働13年で、二桁勝利は10回、さらに規定投球回の達成は12回と、先発投手として一流の実績を残し続けた石川 雅規選手から、今回はケガに強くなる秘訣を教えていただきました。

ケガに強い身体作り、ケガをしにくい投球フォームを追求した高校時代

――先発投手としてこれほど実績を残している石川投手に高校時代を振り返っていただきたいのですが、周りの選手と比べると体は丈夫な方でしたか?

石川 雅規選手(以下「石川」) 小さい時から大きなケガをしたことはないですね。体が小さい分、練習についていくのはしんどかったので、身体を強くしたい気持ちは常にありました。

――高校野球は中学と比べて非常にハードなスケジュールをこなすようになります。その中で、石川さんがケガに強くなるために、取り組んでいたことを教えてください。

石川 当時はケガをしない体作りという意識は全くなく、ただ体を強くして、ベンチ入りだったり、エースになりたいという思いが強かったですね。
そういった部分で、他の選手に負けない身体作りをしていました。僕の時は年間通して長距離、短距離問わず走っていました。雪が降っても、長靴を履いて走ったりしていました。

 また、技術の習得については、プロ野球選手が話している内容や実際のフォームを見て参考にしました。僕は体が小さく、ボールも遅かったですが、当時からプロ野球の投手でも、ストレートがあまり速くなくても、活躍している選手がたくさんいたので、そのような投手になりたいと思っていました。
また、工藤 公康さん(2009年インタビュー【前編】【後編と山本 昌さんは、テレビで投球フォームを見ながら、身体の使い方を真似たり、参考にしていましたね。

東京ヤクルトスワローズ 石川 雅規投手

――高校時代は、連投する機会も多かったと思います。短い登板間隔で、ベストコンディションで臨むためにどんな工夫をされていましたか?

石川 高校の時は、連投を想定して、日頃の投球練習では量を意識して投げることで、体に染み込ませていました。量をたくさん投げるには、肩、肘に負担が少なく、バランスの良いフォームで投げる必要がありますが、それは投げ込みながら覚えていきました。それを意識するだけで、考えながら投げることができますよね。ただ、力一杯に投げるだけでは、疲れますし、負担も大きいです。

 負担が小さいフォームは100球投げた後でもボールが生きている感じがするんです。ケガを恐れて練習量を少なくするのは、ケガの予防にはなりますけど、ケガに強い体を作るのは難しいと思います。ケガをしない投球フォーム作りは意識しながらやっていたと思います。それが、力を入れなくても、キレの良いスピンが効いたボールを投げることにもつながります。

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