
[1] 飯塚悟史、岩下大輝など評価を上げた右の大型右腕
[2] 底知れぬ可能性を秘めた石川、持田、吉田の大型右腕3人!
[3] 打者では打率.466の香月一也(大阪桐蔭)が名を上げる!
[4] 準々決勝以降の見所 『守れるチームが勝つ』
今回は1回戦から3回戦までの甲子園での戦いの中で、キラリと光る活躍をみせた選手たちをピックアップして紹介!
飯塚悟史、岩下大輝など評価を上げた右の大型右腕

松本 裕樹(盛岡大附)
投手では、松本 裕樹(盛岡大附)、飯塚 悟史(日本文理)、佐野 皓大(大分)、岩下 大輝(星稜)、石川 直也(山形中央)、吉田 嵩(海星)、持田 隆宏 (開星)、森田 駿哉(富山商)の8名が、この甲子園での戦いで評価を上げた。
150キロ右腕として注目を集めた松本 裕樹(盛岡大附)は、ケガで、本来の投球が出来なかった。だが、本調子であれば、140キロ後半の速球、内外角へ変化球を駆使するクレバーな一面を見せる投手。しっかりと怪我を治して、プロの舞台に挑戦してほしい。
飯塚 悟史(日本文理)は完成度、精神面の成熟さという点では今大会ナンバーワンといってもいいぐらいの好投手へと成長した。
昨年から140キロ台の速球を投げる投手だったが、要所で、コントロールが乱れ、終盤に逆転負けすることがあった。だが、この夏にかけて、140キロ前半の速球、キレのあるスライダー、フォーク、両サイドへ自在に投げ分けが出来るようになり、自分のペースで投げられるようになったのが成長点だ。失点をしても、余計な失点を与えずに、粘り強く投げられる精神的な強さも、魅力。ポテンシャルのすごさよりも高校生離れしたクレバーさと落ち着きを感じられた。
150キロ右腕の佐野 皓大(大分)は、ややスリークォーター気味のフォームから最速145キロを計測。だが、コンスタントに140キロ後半を叩き出せる馬力はなく、140キロ前後の速球が多かった。まだスライダーのコントロールもバラつきがあり、完成度は低い。だが、逆にそれが伸びしろと感じる。体はかなりの細身で、身体が成長していく過程で球速、球質も勢いが出てくるのではないだろうか。
岩下 大輝(星稜)は今大会3戦で大きく成長を見せた大型右腕だ。常時140キロ前半・最速146キロのストレートは重量感たっぷりで、スライダー、フォークの精度も高い。フォームの土台も良く、基本をしっかり押さえられた好投手。過去に甲子園に出場した高卒で指名された投手と比較しても、十分にドラフト指名される能力は持っているだろう。