目次

[1] 全試合、圧倒的な勝ち方を見せる敦賀気比
[2] 選抜覇者・龍谷大平安が破れる!予想外の結果が起きた序盤戦
[3] 武修館、東海大四と創意工夫を凝らしたチームの登場が目立つ大会に
[4] 北信越勢4校がベスト16! 北信越勢の躍進!
[5] 北信越大会で活躍した日本文理、富山商が甲子園でも躍動!

 21日をもって、甲子園ベスト8が出揃った。今年は東北2校(聖光学院八戸学院光星)、関東1校(健大高崎)、近畿1校(大阪桐蔭)、九州1校(沖縄尚学)、北信越2校(敦賀気比日本文理)、東海1校(三重)と地域が偏らず、バランス良く散らばった大会となった。

全試合、圧倒的な勝ち方を見せる敦賀気比



強力打線を擁し、試合のカギを握る敦賀気比のエース・平沼 翔太(2年) 写真提供:共同通信

 8校のなかで、最も力強い勝ち方をしているのが、敦賀気比。1回戦の坂出商戦は16対0、2回戦の春日部共栄戦では10対1、3回戦の盛岡大附戦は16対1。3試合連続二桁得点。そして失点もわずかに2失点と全く付け入る隙を与えない戦いぶりである。その敦賀気比を引っ張るエース・平沼 翔太(2年)は3試合23回を投げて2失点。防御率0.78と抜群の安定感を誇る。球速は既に144キロに達し、スライダー、カーブ、フォークとコントロール良く投げ分け、まさに本格派に相応しい投球でベスト8に導いた。平沼の他に大型選手が揃い、優勝候補に躍り出た。

 敦賀気比がこのように圧倒的なスコアで勝ち上がるのは想像できなかったことだろう。今年は予想外の戦いが多い。

 夏の甲子園はどのチーム、どの選手が主役になるか全く読めないものだ。大会前になると前評判の高いチーム、選手を紹介するが、前評判通りの力を発揮することもあれば、ケガなどもあって、全く力を発揮できないまま終わるチームもある。
中には、そこまで注目を集めていなかったが、予想以上のパフォーマンスを見せる選手やチームも多い。今年は予想外の結果と感じた方は多かったのではないだろうか。ここまでの戦いを振り返っていく。

第96回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

このページのトップへ