
春に比べると、夏は選手たちの打撃もパワーアップする。その中でも群を抜いて、見応えのあるバッティングをする選手というのが存在する。この夏、甲子園で注目を浴びそうな球児たちにスポットを当てた。
岡本 和真、清水 優心など プロ注目のスラッガーたち!

左から岡本 和真(智辯学園)・清水 優心(九州国際大付)
今大会注目のスラッガーは、岡本 和真(3年・智辯学園)だろう。選抜で2本塁打を放ち、その後も対外試合で順調に本塁打を重ね、ついに高校通算73号を達成した。岡本の魅力は変化球を捌くのが上手いこと。奈良大会決勝戦(試合レポート)でも高めに入る変化球を見逃さず、場外に打ち込んだ本塁打は衝撃的だった。好投手集う甲子園で自慢の豪打を披露することが出来るか。
またプロ注目の大型捕手・清水 優心(3年・九州国際大付)も攻守で注目が集まる。福岡大会では初戦で本塁打を放ち(試合レポート)、その後も自慢の長打力を発揮している。そして、捕手としても強肩を披露。攻守での大暴れを期待したい。
また清水の前を打つ3番ショートの古澤 勝吾(3年)もプロ注目だ。福岡工大城東戦(試合レポート)では、サイクル安打を達成。パワフルなスイングを披露し、打球の速さならば清水以上だ。また走攻守でアグレッシブなプレースタイルなのも魅力である。福岡大会では打率.481、2本塁打、13打点とチームトップの成績を残した。
群馬県内では髙橋 光成(前橋育英)とともに注目されていたのが脇本 直人(3年・健大高崎)。高校通算57本塁打、遠投110メートルの強肩で、群馬大会で6試合11盗塁を計測した俊足と、走攻守三拍子揃ったアスリート型の選手で、目標とする選手は糸井 嘉男だ。同じ走攻守三拍子揃った外野手として注目なのが鈴木 将平(3年・東海大望洋)。179センチ82キロと恵まれた体格で、下半身の強さを生かした打撃が出来るのが最大の魅力だ。春季県大会では習志野戦(試合レポート)で場外本塁打を放ち、さらには夏でも袖ヶ浦戦で本塁打を放った。千葉大会では打率.333、1本塁打、4打点。甲子園ではさらに良い数字を残すことを期待したい。
八戸学院光星は打率.520を記録した強打の三塁手・北條 裕之(3年)。選抜で本塁打を放った深江 大晟(3年)の2人に注目だ。山梨大会で打率.632を記録した望月 大貴(3年・東海大甲府)はミート力が高い左打ちの強打者だ。
昨年、甲子園出場した滝野 要(3年・大垣日大)は岐阜大会で打率.550を記録し、4番打者ながら5盗塁を記録。また投手を兼ねるように強肩が光る外野守備も魅力で、走攻守三拍子揃ったプロ注目の野手だ。
3年連続出場を決めた大阪桐蔭は好打者・強打者が揃うが、その中でも注目なのがこの3人だ。打率.400、3本塁打、12打点を記録した強打の2番打者・峯本 匠(3年)、打率.467を記録した3番香月 一也(3年)、4番の正随 優弥(3年)はパワフルなスイングが魅力で、大阪大会で3本塁打を放っており、甲子園でも豪打を披露することが出来るか。
選抜優勝(試合レポート)の龍谷大平安は守備範囲の広い中堅守備が光る徳本 健太朗(3年)、188センチの大型外野手・大谷 司(3年)の1、2番コンビの大暴れに期待したい。