第232回 中日ドラゴンズ 大塚 晶文コーチ【後編】 「普段の細かい作業から1つの作品を作るのがバッテリーの醍醐味」2014年12月24日

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 前編では、大塚コーチが、アマチュア、プロでバッテリーを組んだ捕手を中心に話を進めていきました。後編では、MLB時代のエピソードを交えながら、バッテリーの醍醐味を語っていただきます。

【目次】
[1]どこでも、誰に対しても、自分の考えをしっかり伝える
[2]ピンチの場面を想定して、準備しておくのも投手の仕事

【中日ドラゴンズ 大塚 晶文コーチインタビュー前編 「プロ、アマチュアで出会った捕手の存在」はこちら!】
【信濃グランセローズ時代の大塚 晶文監督インタビュー(2014年02月27日公開)はこちら!】

どこでも、誰に対しても、自分の考えをしっかり伝える

中日ドラゴンズ 大塚晶文コーチ

 大塚コーチは04年から4シーズン、パドレスとレンジャーズで、メジャーの舞台を経験した。初登板の試合では、こんなエピソードがあったという。
「04年のドジャースとの開幕戦のことです。僕は同点の8回に、リリーフとしてメジャー初登板。その回は抑えたのですが、次の9回、ピンチの場面でロビン・ベンチュラを迎えました」

 現在ホワイトソックスの監督を務めるベンチュラは、この04年に引退するまでメジャー通算294本塁打をマークした強打者である。

「すると、捕手のラモン・ヘルナンデスが、やたらフォークを投げさせたがるのです。フォークも僕の持ち球ですが、得意球かというと、そうではない。でもヘルナンデスは(99年から03年まで在籍した)アスレティックスでは3年間、正捕手だった男ですからね。ベンチュラはフォークが苦手と知ってのサインかと信じました。そしたら、サヨナラヒットを打たれてしまって…」

 試合後、大塚コーチは通訳を介し、ヘルナンデスに「俺の決め球はスライダーなんだ」と伝える。すると「あれはフォークじゃないのか?」という返事が返ってきた。

「僕は1年目のスプリングトレーニングのゲームの際は、6回か7回に投げてました。 レギュラー陣はだいたい5回くらいで退くので、正捕手のヘルナンデスは、僕の球を受ける機会がなかった。2番手や3番手、あるいはマイナーの捕手に受けてもらっていたので。それで僕の決め球がわからなかったことと、あとは、シート打撃でヘルナンデスと対戦し、たまたまフォークで空振りをとった時にびっくりした顔をしていたので、それが印象に残っていたのでしょう」

 大塚コーチが「いや、あれはスライダーなんだ。タテの」と続けると、ヘルナンデスは「ごめん、ごめん」とようやく理解を示し、「次の日から、ここ一番ではスライダーのサインを出してくれるようになりました」
大塚コーチはそこから15試合連続無失点。この年リーグ最多の34ホールドも記録した。

「メジャーでは、言葉が通じない中、はじめは捕手とのコミュニケーションでも苦労しましたが、どこに行っても、自分の考えをしっかり伝えるのは大事と学びました」

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プロフィール

大塚 晶文(おおつか・あきふみ)
大塚 晶文(おおつか・あきのり)
  • 所属:横芝敬愛-東海大学-日本通運-近鉄ドラゴンズ(1997年-2002年)-中日ドラゴンズ(2003年)-サンディエゴ・パドレス(2004年-2005年)-テキサス・レンジャーズ (2006年-2007年)-信濃グランセローズ (2013年- 2014年)-中日ドラゴンズ投手コーチ(2015年-)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:182センチ/95キロ
  • 1972年1月13日生まれ
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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