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第229回 大和広陵 立田 将太×向谷 拓巳 バッテリー対談 後編「意思疎通のスタートはキャッチボールから」2014年12月18日
【前編を読む】大和広陵 立田 将太×向谷 拓巳 バッテリー対談 前編「二人が組むきっかけと苦労談」
【目次】
[1]息が合ったきっかけは冬のブルペン投球
[2]意思疎通のスタートはキャッチボールから!
[3]2人の今後の抱負
意思疎通のスタートはキャッチボールから!

岡本和真選手(智辯学園)と言葉をかわす立田将太選手(大和広陵)【平成26年度春季奈良県大会 準決勝】
――今年の奈良大会の準決勝で、県内のライバルだった智辯学園の主砲の岡本 和真選手(読売ジャイアンツドラフト1位)を打席に迎えても果敢にインコースを攻めてましたものね。
立田 「攻める!」が合言葉でしたね。
向谷 そうやね。
――逃げない投球でした。
立田 変化球は見せ球にして、あくまでも勝負はインコースの真っすぐで。
――あれだけの強打者。サインを出していて怖さはなかったですか?
向谷 いえ、きちんと立田本来のボールが来たらそうそう打たれないだろうと。コントロールがよく、失投がほとんどないので、結構安心してインコースを攻めていました。
――読者の球児たちにバッテリーのコミュニケーション力を上げるためのアドバイスをいただけないでしょうか。
立田 やはりある程度数をこなす必要はあると思います。そういう意味ではキャッチボールの段階からずっと一緒にペアを組むことは大事ですね。
向谷 キャッチボールの段階から「あれ?今日はやたらシュート回転するな。昨日よりも体がちょっと早く開いてるからだな。ここはあとで伝えよう」とか、「こういうフォームの時は、こういう球筋になるのか」といった具合に、ちょっとした変化も気づけるようになっていくし、新たな発見も生まれる。キャッチボールからペアを組むことは、コミュニケーション力を上げていくための絶対条件だと思いますね。
立田 そして日々接する中で、言いたいこと、感じたことがあれば、きちんと相手に伝える。
向谷 ぶつかることを恐れず、正直に言い合うことですね。
立田 息を合わせる練習方法としては、さっき話したブルペンでサインを出し合いながら、意見をその都度交換するやり方はお薦めです。