目次

[1]キャッチャーコンバートの経緯
[2]最初に心がけたこと
[3]最初は全く息が合わなかった

 「今日はよろしくお願いします!」

 取材部屋に指定された大和広陵高の校舎内の一室。その日のすべての授業が終わると、元気な挨拶と共に登場したのが、大和広陵の前チームのエースで、今秋のドラフトで北海道日本ハムファイターズから6位指名を受けた立田 将太投手と、プロ志望届を提出、今年の指名はなかったものの、NPB入りを目指す向谷 拓巳捕手の2人だ。

 同時インタビューということもあってか、少し、照れくさそうな表情でソファーに並ぶように腰を下ろした二人。
「今日の主テーマはバッテリーとコミュニケーションなんです」
「わかりました!」
さぁ、いったいどんな話が聞けるだろうか。

キャッチャーコンバートの経緯

試合中の向谷拓巳捕手【平成26年度春季奈良県大会 準決勝 智辯学園戦】

――昨年の新チーム結成前までは、向谷選手は外野手でしたが、どういった経緯でキャッチャーにコンバートすることになったのですか?

立田 将太選手(以下「立田」) きっかけは、僕がキャッチャー転向を勧めたことです。彼は周りもしっかりと見れるし、肩も強い。総合的な能力値がものすごく高い選手なので、間違いなくいいキャッチャーになると思ったので「新チームからキャッチャーやってくれへんか?」と直接お願いしました。

――そうだったんですか。向谷選手は過去にキャッチャー経験はあったのですか?

向谷 拓巳選手(以下「向谷」) 小学校のときに少しやった程度ですね。実質、キャッチャー初心者でした。

立田 一回、試しにブルペンでボールを受けてもらったんですけど、初心者としてはすごくキャッチングが上手かったんです。普通に練習を重ねていけば、すぐにいいキャッチャーになれると思いました。監督も最初はコンバートをためらっていた様子だったのですが、一緒に練習を続ける中で、バッテリーを組むことを認めてくれました。

向谷 立田に勧められる前から「立田の球を受けてみたいな」っていう思いは実はあったんです。外野を守りながら。
彼は小、中と有名な選手だったので、「注目されてるピッチャーの球を受けてみたい!バッテリーを組んでみたい!」という願望はずっとあって。

――じゃあ告白したのは立田投手だったけど、実際は両想いだった。

向谷 そういうことになりますね(笑)

チーム内 コミュニケーション術

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