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- 大和広陵 立田 将太×向谷 拓巳 バッテリー対談 前編「二人が組むきっかけと苦労談」
第228回 大和広陵 立田 将太×向谷 拓巳 バッテリー対談 前編「二人が組むきっかけと苦労談」2014年12月17日
【目次】
[1]キャッチャーコンバートの経緯
[2]最初に心がけたこと
[3]最初は全く息が合わなかった
最初は全く息が合わなかった

――バッテリーを組み始めた当初はサイン交換をしてもなかなか意見が合わないことも多かったんじゃないかと推測するのですが。
立田 そうですね。
向谷 全然合わなかったですね。
立田 自分の中では今までずっと投げてきた中で得てきた感覚というものがあるんですよ。こういう配球をしたら打ち取りやすい、みたいな。それと合わないサインが出た時は、やはり首を振ってましたね。
はじめは「うーん、なんでこのカウントでそのサインなんだ…」と思うことはよくありました。そういう自分の思いは全部、彼に伝えるようにはしてましたけど。
――立田投手に言われたときは向谷選手はどういう気持ちになるものですか? 「おれの考えの方がもっといい!」という気持ちがあったりしたのでしょうか?
向谷 最初のうちは首を振られたら、素直に違うサインを出してました。でも「自分の考えもいいんじゃないか?」という思いも半分はありましたね。半分半分です。
――キャッチャー初心者だからと、立田投手の言いなりになるのではなく、自分の考えをしっかりと持って、それをきちんと伝えられる選手だからこそ、立田投手もキャッチャーに推薦したのではないですか?
立田 そうですね。自分の考えというものをしっかりと持っている選手なので。ぼくの新たな可能性みたいなものを彼なら引きだしてくれるんじゃないかという期待はありましたね。
向谷 でも夏が終わって、バッテリー組んで、その年は息が合わないまま、終わってしまったよね。
立田 そうやな。秋は無理やったな。シーズンが終わって、冬の間に徹底して息を合わす練習をして。次の春には息がばっちりと合うようになっていました。
バッテリーを組んだけど、なかなか息が合わない。高校球児の皆さんもそんな経験があるはず。ここから2人は息がぴったりのバッテリーに成長をしていきますが、どんな取り組みを重ねていったのでしょうか。具体的な取り組みを紹介していきます!
(インタビュー・服部 健太郎)