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第221回 横浜DeNAベイスターズ 梶谷 隆幸選手(開星高校出身) 【後編】2014年11月05日
【目次】
[1]スタート・加速時・スライディングでのポイント
[2]高校球児へのメッセージ
【梶谷 隆幸選手の過去のインタビューはこちら!】
第168回 横浜DeNAベイスターズ 梶谷 隆幸選手
第219回 横浜DeNAベイスターズ 梶谷 隆幸選手(開星高校出身)【前編】
前編では、前年から、盗塁数と成功率をアップさせた理由などを梶谷 隆幸選手にお伺いしてきました。今回は、実際の盗塁時の「スタート」「加速」「スライディング」のそれぞれの場面でのこだわりのポイントを教えていただきました。
スタート・加速時・スライディングでのポイント

梶谷 隆幸選手(横浜DeNAベイスターズ)
――では、まずは”スタート”において、梶谷選手が意識していることを教えてください。
梶谷 僕は、盗塁のスタートは、集中力と、頭の中の思考と勇気がバロメーターだと思っています。
スタートするときの集中力。それまでに自分が調べて観察した情報、研究力、そして、勇気。この勇気はめちゃくちゃ大事だと思います。とくに三盗をするときの勇気。自分の中で記憶に残っている盗塁もやっぱり、三盗が多いですね。
また、一歩目は、左足を引くのか、もしくは右足を引いてから走るのか。その2パターンがありますが、どちらが自分に合っているのかを把握することも大切ですね。
僕の場合は、『左足で一歩目をなるべく大きく取ること』をとにかく意識するようにしていますね。
――では、加速時に、意識しているポイントはありますか?
梶谷 あまり身体を起こさないようにはしています。陸上選手がスタートしてから身体を起こさずに、頭も下に下げたまま走るのと一緒で、最初は低い姿勢から走っていくこと。あとは、バッターが一瞬打つときに見ると思うんですけど、走りながら見るときも、身体を起こさないようにというのは意識しています
――スライディング時のポイントはどんなところでしょうか?
梶谷 イメージとしてはベースの手前で滑る。『なるべく近く』というイメージを持っています。
以前、巨人との試合で僕がショートを守っていた時に、鈴木 尚広選手(2014年インタビューvol.1)が代走で出てきて、二盗したんですけど、それがすごいスライディングだったんです。鈴木選手も本当にベースの手前でスライディングをしていましたが、この“ベース近くで”というのが僕の中での理想ですね。
あとは、これは全体的な部分ですが、歩数も日頃から意識しておくといいと思います。入団当初は何気なく走っていたんですけど、ある時、プロ入りして2~3年目くらいの時に、実際は何歩で走っているんだろうって、測ってみたら、13歩目にスライディングをしていたんです。
それからは、『あれ?なんか最近、盗塁が成功しないな』と思って測ったら、12歩半でスライディングして合っていなかったりとか、逆に増えていたりだとか。だから、歩数は調子のバロメーターとして、目安で覚えるようにしています。

- 梶谷 隆幸(かじたに・たかゆき)
- 横浜DeNAベイスターズ
- 経歴:開星-横浜ベイスターズ-横浜DeNAベイスターズ
- ポジション:外野手
- タイプ:右投左打
- 身長体重:180センチ/83キロ
- 生年月日:1988年8月28日
- 上記データは掲載時のものとなります。