印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

第203回 【侍ジャパン18U代表】報徳学園高等学校 岸田 行倫選手2014年09月01日

 侍ジャパン18U代表の3番に座る岸田 行倫報徳学園)。高橋 広監督のユーティリティプレイヤーとしての期待に十二分に応えているといっていいだろう。その岸田の魅力に迫る。

高橋 広監督がユーティリティプレイヤーとして期待する岸田行倫

一塁手もこなす岸田行倫(報徳学園)

 「彼は岸 潤一郎明徳義塾)とともにユーティリティプレイヤーとして期待しています」

と高橋 広監督が期待するのは報徳学園岸田 行倫である。今年の甲子園では捕手だけではなく、投手としてもマウンドに登った選手で、野球センス溢れる、かつ広い視野を持った好選手である。

 彼も木製バットへの順応は早かった。夏の大会を終えてから、次のステージを見据えて、すぐさまに木製バットの練習に取り組んだ岸田。1か月間の練習の成果もあり、打球は力強い。今日のフィリピン戦も、初回に痛烈な二ゴロ安打を放ち、さらに2回表にも、左中間を破る二塁打を放ち、さらに4回表。岸田が打席に立つ前、2番峯本 匠の打球がネクストで構えていた岸田の足に直撃した。悶絶する岸田。高橋監督はこう振り返る。
「代えても良かったですよ。無理させたくないから。でも本人は打席に入るといってね」

打席に立った岸田は左前安打を放った。これには高橋監督も、
「本当に大したものですよ」と手放しで褒めていた。

3安打に岸田は
「やっとですが、木製バットでも自分の打球が打てるようになった感覚を感じます」

手応えを感じている様子だった。また今大会では一塁を守っているが、実は岸田は一塁手の経験がない。だが、岸田は練習を重ねながら、一塁手のポジションに慣れていき、この試合では4回表に無死一、二塁と唯一のピンチを迎えたが、バントを試みた相手打者が打ち上げた打球をダイビングキャッチ。見事に併殺に収め、危機を救った。

 岸田はこう話す。
「今までは捕手として投手を支える立場でしたが、一塁手になっても、声をかけながら、投手を気遣いしていきたい」

 打撃技術の高さ、一塁手もこなす野球センスの高さ、ファールの打球を喰らっても、我慢しながら、ヒットにする我慢強さ。そしていつでも投手の配慮を忘れない優しさ。ここぞというときに発揮できる勝負強さ。いろいろなプラスアルファを持った選手だからこそ、3番ファーストと言う役割を任されているのだろう。

 ここに高橋監督らしいこだわりが見えた起用といえるが、その期待に十二分に応えているといっていいだろう。

(文・河嶋 宗一


【試合レポート】18U日本代表vsフィリピン(2014年9月01日)

第10回 BFA 18Uアジア選手権

このページのトップへ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

岸田 行倫
岸田 行倫(きしだ・ゆきのり)
  • 所属:報徳学園高校
  • 学年:3年
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:175センチ76キロ
  • 兵庫タイガース出身。2013年春は遊撃手として出場を果たし、2014年春は捕手として出場。沖縄尚学戦では5回途中から登板し、無失点に抑える好投を見せた。
  • 上記データは掲載時のものとなります。
【関連記事】
第30回 強豪校がそろい踏み!2020年の「高校野球ドットコム」野球部訪問ランキングTOP10を発表!【高校野球ドットコム 人気記事ランキング】
第283回 来年の世代屈指の大型左腕候補・久野悠斗(報徳学園)を要チェック!【ドラフト特集コラム】
第14回 甲子園のヒーローは指導者の道へ。近田怜王さん(報徳学園出身)にとって高校野球とは人生そのものだった vol.4【甲子園のヒーローに会いに行く】
第13回 一度は諦めた野球。母の支えと恩師の激励で掴んだ夏の聖地 近田怜王さん(報徳学園出身)vol.3【甲子園のヒーローに会いに行く】
第11回 最速137キロを計測するスーパー中学生だった近田怜王さん(報徳学園出身)の野球人生の始まり vol.1【甲子園のヒーローに会いに行く】
第1142回 秋に台頭した報徳学園の核弾頭・三宅雄雅 覚醒の秘訣は「ツイスト打法」の習得 【2020年インタビュー】
第1135回 三拍子揃ったプレースタイルが武器の荒木颯太(熊本泗水ボーイズ) 小園海斗を目標に春から報徳学園へ  【2020年インタビュー】
第1118回 報徳学園のエース・坂口翔颯が目指す「圧倒」する投球。スケールと制球力を高めて夏こそ聖地へ 【2020年インタビュー】
第979回 人間的な成長を求めて兵庫を飛び出した強打の核弾頭・森口修矢(神村学園)【前編】 【2019年インタビュー】
第963回 名門の道を歩んできた野球人生 転機となった台湾遠征 宮本涼太(大阪桐蔭)【前編】 【2019年インタビュー】
日本vsスリランカ【第10回 BFA 18Uアジア選手権】
日本vsフィリピン【第10回 BFA 18Uアジア選手権】
18U日本代表vs近畿大学【第10回 BFA 18Uアジア選手権】
大阪桐蔭vs報徳学園【2014年春の大会 平成26年度春季近畿地区高等学校野球大会】
報徳学園vs龍谷大平安【2014年春の大会 平成26年度春季近畿地区高等学校野球大会】
岸田 行倫(報徳学園) 【選手名鑑】
報徳学園 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー