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第201回 【侍ジャパン18U代表】前橋育英高等学校 高橋 光成選手2014年08月30日
侍ジャパン18U代表 代表選手に選出された高橋光成選手(前橋育英)。前年出場したIBAF 18U ベースボールワールドカップ 2013から得た教訓と、現在のコンディションについて、8月29日に行われた関西大との練習試合(試合レポート)後に話を聞いた。
今年こそ違う姿を見せると誓う高橋光成(前橋育英)
「前回の大会よりは全く疲れもなく、良い状態で臨むことが出来ます」
昨年の大会前、今回の大会前と比べて状態はいかがかという質問に、そう答えた。

関西大戦で3回無失点の高橋光成(前橋育英)
昨年、甲子園優勝投手となった髙橋 光成はIBAF 18U ベースボールワールドカップ 2013に選出されたが、疲労を隠せず、本来の投球が出来なかった。
大会後、秋季群馬県大会で初戦敗退。試合後、そんな言い訳はできないと語っていた高橋だが、やはりパフォーマンスに影響が出ていたのは明らかであった。
今夏は群馬大会で敗退したこともあり、しっかりと準備が出来た。あくまで次のステージを見据えて、トレーニングを続けていたということだが、昨年に比べて、上半身、下半身ともに鍛え上げられており、身体の緩みが全くない。しっかりと自覚をもって練習を積んできたのが伺えた。
期待が高まった近大戦(試合レポート)でのマウンドだが、最速149キロをマークしたものの、4回途中を投げて3失点と悔しい結果に終わった。
2試合連続先発となった関大戦。髙橋はスピードを意識することなく、コントロール重視の投球。ストレートは140キロ前後。スライダー、フォーク、カーブを織り交ぜ、3回を投げてパーフェクトと好投を見せた。まだ本人としては「70点ぐらいの出来」と話すが、「あの時は疲れがあったのですが、今は疲れがないですし、大会にピークを持っていける調整が出来ているのは大きいと思います」
さらに状態を上げていく手応えを感じているようだ。すでに一度、国際大会を経験していることもあり、大会へ向けての準備も工夫をしている。前回の大会で苦労したのは食事面だったという。今年は食べられるように、いろいろと工夫を行ったり、サポートをいただいているという。
今大会はエースとして期待される高橋。心身ともに最高の状態で大会を迎えようとしている。昨年、全国の高校野球ファンの胸をすくような快投を、タイの舞台で発揮できるか。
(インタビュー・河嶋 宗一)
【試合レポート】18U日本代表vs関西大学(2014年8月29日)
【インタビュー】前橋育英高等学校 高橋 光成選手(2014年8月29日)

- 高橋 光成(たかはし・こうな)
- 所属:前橋育英高校
- 学年:3年
- ポジション:投手
- タイプ:右投右打
- 身長体重:188センチ/82キロ
- 群馬県沼田市出身。沼田利根中時代は軟式野球部に所属。高校入学後は1年夏からベンチ入りし、1年秋に関東大会に出場。2年春にも関東大会に出場し、準優勝。迎えた今年の夏は初の甲子園出場を経験。1回戦の岩国商戦(2013年08月12日)に13奪三振の5安打完封。2回戦の樟南戦(2013年08月16日)でも完封勝利。3回戦の横浜(2013年08月18日)には1失点完投勝利、準々決勝では6回からリリーフし、5回10奪三振の快投で、サヨナラ勝ちを呼び込むと、準決勝の日大山形戦(2013年08月21日)には1失点完投、決勝戦の延岡学園戦(2013年08月22日)には3失点完投で、前橋育英の甲子園初出場初優勝に導いた。
- 上記データは掲載時のものとなります。