目次

[1] 基礎から守備を叩きこまれた高校時代
[2]守備を磨いたのは強打・光星学院に対抗するため
[3]良い緊張感で臨むことが安定した守備をする秘訣

守備を磨いたのは強打・光星学院に対抗するため

日本大学 京田 陽太選手(青森山田出身)

――やっぱり青森山田にとってライバルは光星学院(現・八戸学院光星)ですよね。光星学院にここだけは負けたくないと思って取り組んできたのはどんなことでしょうか?

京田 やっぱり守備ですね。光星学院は打撃が凄いじゃないですか。うちも、打撃にも自信を持っていましたが、まず守り切れないと勝てないので光星学院の打者を想定しての守備練習を積んできました。

 光星学院の選手の特徴は打球が非常に速いこと。スタートが遅れると、簡単に安打を許してしまう。内野手はそれに惑わされず、速い打球についていけるように、一歩目のスタートも速く切れるようにしたり、ポジショニングも後ろめに守ったりといろいろ工夫をしていきました。

――光星学院には田村 龍弘選手、北條 史也選手がいました。2人には負けたくないという思いがあったのではないでしょうか。

京田 そうですね、2人には負けたくないという思いはありました。北條には守備で負けたくないという思いがあったんですけど、北條はフットワークが軽く、肩も強くて、これは負けたなと思いましたね。

――最後の夏、青森大会3回戦で光星学院(試合記事:2012年07月17日)と対戦して、延長10回6対8で敗れましたが、この試合は8回表まで、6対5とリードしていた試合でした。この試合について教えていただけますか?

京田 自分が入学してから2年連続で夏に負けていたので、絶対勝つつもりで臨んだ試合で、7回まで良いペースで試合ができていました。練習でやってきた守備が活きていたのかなと思っていました。

 しかし同点にされた8回表、長打が出て、三塁勝負になると思っていました。自分は外野と三塁手の間の中継に入って、外野からボールを受け取って、アウトを狙おうと三塁に投げたら三塁手の頭を越える暴投になってしまって…。走者はそのままホームインして同点です。

 本当に痛恨のミスですね。ただのエラーじゃなくて、自分がしっかりと投げていれば、三塁に留まっていたと思いますし、実戦を即した守備練習をしていて、あと一歩というところまで来ていたので、本当に悔しかったですね。その後、延長10回に勝ち越されて、負けました。

 この試合では2安打を打っていたのですが、悔しさが残る試合でした。

――高校野球生活が終わって、プロ入りにも憧れたと思いますが、プロ志望届けを提出せず、大学で野球をすることを決めたきっかけを教えてください。

京田 自分自身、まだまだだと思っていましたし、大学で走攻守三拍子揃った選手になりたいという思いで、日本大学進学を決心しました。

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