目次

[1]練習時間は僅か2時間半。考える習慣をつけた
[2]制限があるからこそ、正しいモノを見つけられる
[3]テーマをもって取り組んだから階段を上るように成長できた
[4]調子が悪くても試合に勝てる投手になりたい

 今春、東都大学野球リーグで3試合連続完封を成し遂げた駒沢大の今永 昇太投手。高校時代は練習時間が2時間半しかない進学校でした。その環境からどうやって140キロ左腕へ成長し、そして東都大学野球を代表する投手へ成長したのか、今永投手の取り組み、投球に対する考えを伺いました。

練習時間は僅か2時間半。考える習慣をつけた

北筑高時代の今永昇太選手

――今永 昇太投手は中学時代、軟式野球でしたよね。高校に入って硬式に慣れるために工夫したことを教えてください。

今永 昇太選手(以下「今永」) チーム自体はそんなに強くなくて、北九州の市長杯では最高で4回戦でした。中学の部活を引退してからはずっと受験勉強をしていたので、自分が硬式球を握ったのは高校の野球部に入部してからなんです。多くの人は中学の部活が終わってから硬式の練習をする人が多いと思うんですけど、自分はその時間がなくて、高校に入って、練習を重ねながら慣れていきました。

――北筑を選んだ理由を教えてください。

今永 自宅から自転車で往復15分で行ける近い学校でした。北筑は進学校で、僕はスポーツ推薦でしたが、それでもそれなりの学力がないといけないので、必死に勉強をしました。野球では無名校ですけど、その中でも強豪校を倒せば、学校の名前も知られるので、その思いで高校野球を始めました。

――進学校だと、勉強との両立は大変だったのではないでしょうか?

今永 自分の学校は最終下校が19時半と決まっていました。16時、または16時半からスタートするとなると、練習時間は3時間出来れば良い方で、1時間ちょっとで終わってしまう時もあったので、練習時間が制限されていたのは大変でした。
 また週3回の朝テストがありました。そこで合格点をもらわないといけなくて、また金曜が終わると、週末課題を渡されます。テストで赤点を取ったら部活動には参加できないので、高校時代は勉強と練習の両立が一番大変でした。

――北筑の上下関係はどうでしたか? 

今永 ガチガチに厳しい上下関係ではなかったですけど、1年生、2年生、3年生という当たり前の上下関係はあって、1年生はグラウンド整備などの雑用をやっていました。

――練習制限がある中で、どうやって今永投手は、投手としてのスキルを高めていったのでしょうか?

今永 高校の環境というのもあるんですけど、自分は他の人のように死ぬほど走ったとか、そんな猛練習をやった経験はありません。何を大事にしたかというと、体幹の強さ、肩甲骨の柔らかさなど投手として大切なモノを見極めて、その大切なモノを磨いていける練習をしていきました。

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