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第187回 東海大学 長友昭憲投手(東海大望洋高出身)2014年05月05日

【目次】
[1]準備に対する意識、1球に対する意識が中学とは違った
[2]苦しみながらも自分の力を出した最後の夏
[3]大学に入って細かい動作までこだわるようになった
[4]上手くなるためには野球が好きであることと、結果に疑問を持つこと

 2010年春、東海大望洋のエースとして春の選抜に出場した長友 昭憲投手。東海大に進学後は150キロを超える速球投手へ成長し、主に9回を抑えるクローザーを任されています。今回は長友投手から高校時代の取り組み、大学時代で学んだ技術的な理論。そして甲子園を夢見る中学生や高校の新入生にアドバイスをいただきました。

準備に対する意識、1球に対する意識が中学とは違った

東海大望洋時代の長友選手

――東海大望洋といえば、ハードなトレーニングをやるチームですよね。中学と比べて、キツさはどれくらい違いましたか?

長友 昭憲選手(以下「長友」) 元々、中学のチーム(千葉ジャガーズ)も一生懸命練習をするチームでした。雨が降った日も、走り込み、体幹トレーニングなど休みはなかったですね。
 それもあって、高校に入ってもすぐ慣れました。慣れていない同級生はついていくのに必死でしたね。

――長友投手が所属していた千葉ジャガーズはポニーリーグですよね。ポニーリーグは塁間が普通の塁間に比べると若干狭いですが、高校に入って何か苦労したことはありますか?

長友 一番感じたことは、ポニーの距離で慣れていたので、変化球がどうしてもベースの1メートル手前で曲がってしまうです。自分はとにかく必死に投げ込みを繰り返していました。投げ込みを繰り返して、やっとベース手前で曲げられる感覚を掴んで、それで通常の距離でも変化球を投げられるようになりました。

――眞下貴之投手(現・横浜DeNA)を含め、先輩たちの何が凄いと感じましたか?

長友 試合前の調整に対しての意識の高さです。これは今の自分だけではなく、大学やプロなど高いレベルでプレーしている選手にとっては当たり前なことですが、眞下さんから教えてもらったことは、試合がない日は長距離、試合が近づくにつれて、体のキレを出すために短距離を走ったり、身体のケアをすることです。
 でも高校生、大学生になるにつれて、練習量も変わりますし、高校の場合は試合の間隔が短いですので、勤続疲労も溜まります。ベストパフォーマンスを発揮するためにも身体のケアの大切さを実感しました。技術はもちろんですが、試合に向けての準備に対する姿勢がやはりすごいと感じました。

――高校に入って、一番大変だと感じたことは何ですか? 

長友 環境面で苦労することは特になかったんですけど、自分が悩んだのは制球力ですね。中学校の時は投げるだけなんですけど、高校になると配球を考えながら投げます。配球通りに投げるには制球力が必要ですが、自分は配球通りに投げられる制球力が全くなかったですね。

――東海大望洋は甲子園を目指す強豪です。中学と比べると要求が厳しくなったと感じること。具体的なエピソードを教えていただければ幸いです。

長友 個人プレーをする選手に対しては結構厳しかったですね。投手としては四球を立て続けに出してしまうと叱られます。四球を出し続けると、ストライクを入れようと、視野が狭くなって、周りが全く見えなくなってしまうです。その姿は周りの野手からすると何やってんだと思いますよね。周りに気を配ることがチームプレーだと考えています。

――ここまでお話を聞いてきましたが、長友投手自身、中学と高校で、レベルの違いを一番感じた出来事はありますか?

長友 自分がプレーした経験ではなく、目の前で見た経験なのですが、2年夏の八千代東戦で、先輩の眞下さんが9回二死2ストライクから同点ホームランを打たれて、延長12回で負けたことです。中学はこういった劇的な試合が少ないのですが、高校は番狂わせが多くて、この試合で1球の大切さを思い知らされました。

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長友昭憲
長友昭憲(ながとも・あきのり)
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