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第172回 ボストン・レッドソックス 上原 浩治 投手2014年02月18日

【目次】
[1]芯を強く!自分の中でライバルを作る!
[2]球児へのアドバイス
ボストン・レッドソックスの上原 浩治投手。2013年、シーズンを通して大活躍を見せ、チームやファンから絶大な信頼を得ました。その結果、MLBワールドシリーズを制した瞬間、マウンドに立っていた唯一の投手となったのです。
そんな上原投手といえば、高校では開花しなかったものの、大学で一気に花開いた選手の1人としても有名です。その要因の一つ、高校を卒業してから一気に体がパワーアップしたというトレーニングでは、何に気を付けたのか。また、苦しい時を乗り越える考え方を教えていただきました。
芯を強く!自分の中でライバルを作る!
――2013年、ワールドシリーズを制覇。しかも胴上げ投手でした!優勝された時、どんな風景でしたか?

ボストン・レッドソックス 上原 浩治 投手
上原 浩治投手(以下「上原」) キャッチャーと抱き合って、気づいたら囲まれていたっていう感じなので。風景は覚えていないですね(笑)感情としては、『やっと終わった』という思いでいっぱいでした。
――高校時代の上原投手から見たら、どんな世界だったでしょう?
上原 高校時代は、(メジャーリーグの)イメージは、なかったですね。(もし高校時代の自分が見たら)何も言えないっていうか、驚いたっていう感じですね。
――高校を卒業してからのトレーニングで一気にパワーアップしたと伺いましたが、その時期どんなことを考えてトレーニングをしていたんでしょうか。
上原 体の基本を作るっていうことだけを考えていました。まだまだ成長段階ですし、そんなに急激に伸びると思っていなかったので。とにかくウエイトで体を、芯を強くしようとしていただけです。
――芯を強くするというのは、どういった考え方ですか?
上原 体の軸です。そこを強くする。ピラミッドでも一番下の基本的なものをきちんとしていれば、上にどんどん良いものが足されていくわけですから。それと一緒です。土台作りです。走り込みも、ウエイトトレーニングもそうですしね。
――トレーニングのやる気が起きない時にどうやってモチベーションをアップさせていますか?
上原 自分の中でライバルを作ることです。それでも、もちろん途中でやめたいという気持ちが出てきますけど、そこを妥協すると伸びなくなります。

- 上原 浩治 (うえはら・こうじ)
- ボストン・レッドソックス
- 経歴:東海大仰星高、大阪体育大、読売ジャイアンツ、ボルチモア・オリオールズ、テキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックス
- ポジション:投手
- タイプ:右投右打
- 身長/体重:189cm/88kg
- 出身地:大阪府
- 生年月日:1975年4月3日
- 日本代表:1997年第13回IBAFインターコンチネンタルカップ、2006年WBC、2007年北京五輪予選、2008年北京五輪
- タイトル:最多勝2回 (1999年、2002年)
最優秀防御率2回 (1999年、2004年)
最多奪三振2回 (1999年、2003年) - 表彰:新人王 (1999年)
沢村賞2回 (1999年、2002年)
最優秀投手2回 (1999年、2002年)
ベストナイン2回 (1999年、2002年)
ゴールデングラブ賞2回 (1999年、2003年)
最優秀バッテリー賞1回(2002年)
最優秀バッテリー賞特別賞1回(1999年)
日本シリーズ優秀選手賞1回(2002年) - MLBリーグチャンピオンシップシリーズMVP1回(2013年)
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2013年2月3日公開(前編)・2013年2月7日公開(後編)
上記データは掲載時のものとなります。