目次

[1]自分の身体のバランスを知る
[2]荒波選手が極めてきたスピード
[3]追い込むトレーニングこそ、自分の支えとなる

 2013年のシーズン、外野手としてリーグ最多となる16補殺を記録し、2年連続のゴールデングラブ賞を獲得した横浜DeNAベイスターズの荒波 翔選手。盗塁数19はリーグ3位。広い守備範囲とスピード感あふれる走塁でファンを魅了し続けています。荒波選手が目指す「スピードで魅せる」野球とは?理想のプレーを目指し、気を付けているポイントから厳しいトレーニングの乗り越え方まで、じっくりお話を伺いました。

自分の身体のバランスを知る

――まず、2013年のシーズンを振り返って、どんなシーズンでしたか?

横浜DeNAベイスターズ 荒波 翔選手

荒波 翔選手(以下「荒波」) 怪我もあったのですごく悔しいシーズンでもあったんですけど、規定打席に立てたし、一番はゴールデングラブ賞を連続して獲れたっていうのがうれしいですね。
 2012年に頂いた時に、こういう賞は続けて獲りたいと自分の中で思って練習してきたので。評価していただいて選んでいただいた方には感謝したいですし、ケガした時に支えてくれた人もたくさんいました。そういう人たちに支えられて賞を頂けたということが自分の中ではとても嬉しかったです。今でも、自信と向上心の源になっています。

――スピード感溢れる守備は印象的でした。外野手として、スピードを磨くためにどんなトレーニングをしていますか?

荒波 バッティング練習の時に守備についたりします。ノックよりも実践の打球を追うようにしていますね。自分で浅めに守って後ろの打球を追う練習をしたり。
 スピードの前に、僕の場合は『イメージをすること』と『準備』というのを大事にしています。スピードの無い選手や足の遅い外野手でも、守備位置の良い選手ってそこで補(おぎな)えると思うんです。スピードがあってそういうのもあるとさらに守備範囲が広がりますよね。
 ただ走って取るだけじゃなく、バットにボールが当たる前にイメージすることを練習の中で取り入れています。

――走塁にしても、スピードを出すために意識している点はありますか?

荒波 打者としての足の速さで言えば、ベースの周り方によってホームまでの時間を短くできます。
 足自体の速さを今から鍛えるのは難しいかもしれませんけど、一塁ベースであればその先まで駆け抜けるような気持ちで走るとか、盗塁であればスライディングの技を磨くとか、色々鍛え方がある。根本じゃなくて、技術で速くなれることはいっぱいあるんです。今は細かい回り方であったり、足の使い方に気を付けています。

――走るトレーニングという部分で行くと、今こんなトレーニングをしている、というものはありますか?

荒波 いま気にしているのは、自分の身体のバランスです。自分の力が100あるとしたらそれをまだ使いきれていないので、使えるようにするために、力の出し方と、自分が今どこを使っているかという、体のバランスや使い方のことを意識することを大切にしています。体を上手く使えればまだまだスピードは上がると思いますし、ケガもしなくなると思います。ケガをしないという意味でも自分の身体を知るというのは大事だと思います。

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