【春季四国大会】侍ジャパンU‐18代表候補・吉岡 暖が小倉監督御前試合で済美を4安打完封!
済美を125球4安打9奪三振完封した阿南光・吉岡 暖(侍ジャパンU‐18代表候補)
【トーナメント表】春季四国大会 結果一覧
4月27日(土)に愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開幕した令和6年度春季四国地区高等学校野球大会。大会初日第2試合ではセンバツベスト8の阿南光(徳島1位)が地元・愛媛2位の済美と対戦。NPBスカウト5球団6名が詰めかける中、侍ジャパンU‐18代表候補選手強化合宿にも参加した最速146キロ右腕・吉岡 暖(阿南光3年)が先発マウンドに上がった。
この済美戦で吉岡が当初描いていた投球プランは「無失点に抑える」を前提に初回に出した最速143キロのストレートを軸にするものだった。ただ、済美打線のスイングが序盤鋭いとみるや、侍ジャパンU‐18代表候補選手強化合宿を通じ「必要性を感じた」縦スライダーとフォークを決め球に使うスタイルに変更。
2点の援護をもらった直後の5回表一死三塁のピンチではフォークと縦スライダーを用い連続三振で切り抜けると、某NPB球団スカウトに「変化球に困らないし、抑える術を持っている」とうならせる内容で4安打9奪三振2四球の125球完封で阿南光を初戦突破に導いた。
なお、この日は侍ジャパンU‐18代表・小倉 全由監督も視察に訪れることに。「代表入りに向けてアピールしないといけない」(吉岡)御前試合でこの上ない結果を残した阿南光の大エースに小倉監督も「低めの変化球がいいし三振が取れる」と高い評価を語っている。
それでも試合後、あいさつに出向いた吉岡は小倉監督の前で「納得いっていないです」と申し訳なさそうな顔で一言。高卒ドラフト指名とともに「いろいろと話をして得ることばかりだった」高尾 響(広陵3年)らと共に侍ジャパンU‐18代表入りをミッションとする「野球のまち阿南」に光をもたらす男は、「まず自分自身を見直してトレーニングで体力を上げていく」6月・地元アグリあなんスタジアムでの招待試合・大阪桐蔭戦までのよき課題と収穫を坊っちゃんスタジアムでつかみにいく。
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