この試合のプレー写真は、記事の最終ページの下部に表示されています

公立の雄の対決は激しい打ち合いの末、藤代が竜ケ崎一に打ち勝つ



7回に殊勲の三塁打を放った藤代・後藤君

 今週の関東地区大会は茨城県開催となっている。従って、通常は県大会1位校と2位校の2校が出場の関東大会だが、開催地元県に関してはもう一枠作られている。だから、万が一準決勝で敗退しても3位決定戦で救われる可能性がある。

 そういう意味からも、開催地元県勢としては、まずはベスト4進出が一つの目標となる。そこへ向けての対戦となった。しかも、近年は茨城県でも私学勢が優勢となってきた中で、公立の雄と言ってもいい存在の県南の両校の対戦となった。

 さらに言えば、藤代の菊地一郎監督と竜ヶ崎一の川井政平監督は、共に竜ヶ崎一の出身である。学年では菊池監督が4つ上ということになる。いわば先輩後輩の対決でもあるのだ。

 竜ヶ崎一の川井監督は、2019年春に前任の石岡一を21世紀枠で甲子園に導いている。そして、その翌年に母校へ異動しこの秋の新チームから監督就任したところである。つまり、このチームの2年生たちの入学と異動での赴任が一緒だということになる。それだけに、このチームに対する思いも強いといっていいであろう。

 公立の有力校同士の対戦で、どのような展開になるのかなと言うところだったが、竜ヶ崎一が初回、スクイズで先制して、なおも二死一二塁として、6番柳谷君が左中間二塁打して3点を先取した。藤代の新関君は立ち上がり、やや力に頼り過ぎたところもあったのかもしれない。

 試合後、この場面に関しては菊地監督も、「1点取られて、一二塁となった場面で、タイムを取るべきでした。これは私のミスでした。ちょっと、新関の力に頼り過ぎて何とかしてくれるだろうというところがありました。あそこを1点で終わっていたら、まったく違う展開の試合になっていたと追います」と初回の入りに関してはいささか反省の弁だった。

この試合のプレー写真は、記事の最終ページの下部に表示されています