堀岡 隼人選手 (青森山田)
寸評
選抜の敦賀気比戦では、僅か3安打・1失点で敗れてしまった甲子園。この悔しさを糧に、彼がどのぐらい成長して甲子園に戻って来られるのか注目している。 (ここに注目!) 素晴らしいのは、腕を真上から思っきり振り下ろせるところ。ぜひ彼の、豪快なフィニッシュに注目して頂きたい。 (投球内容) ノーワインドアップから繰り出す、常時130キロ台中盤~MAX143キロに到達する重たい速球が武器。それに加え、カーブ・小さく横滑りするスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜピッチングを組み立ててくる。制球は結構バラついて、四死球が多いのが欠点。細かいコースの投げ分けはできないが、甘いゾーンに入って来ないところは良いところ。 クィックは、1.05~1.15秒と基準以上で、牽制も力を入れて投げればそれなりに鋭い。ボール処理も落ち着いていて、ピッチング以外の部分も大きな欠点は見当たらない。間を使ったり、微妙な出し入れといった駆け引きはできないが、パッとマウンドを外すなど危険回避能力には優れている。 <長所> グラブは最後まで身体の近くに抱えられており、ボールを外に外にと散りやすい。ボールにも体重が乗せられており、打者の手元まで球威のある球が投げられる。 <課題> 足の甲が投げるときに浮いてしまい、力を入れてしまうとボールが上吊りやすい。着地までの粘りに欠けるので、打者としては合わせやすいフォームになっている。 腕を真上から振り下ろすのは、彼の魅力であり最大の欠点。どうしても肩への負担が大きく、故障の原因になりかねない。今は良くても、将来的に無理をすると怖いなという心配は拭えない。
更新日時:2016.07.01
将来に向けて
高校からプロというまでの総合力はまだ感じないものの、まだまだボールの強さは増しそうだし、投球全体のレベルアップも期待できそう。そういった未知なる魅力を秘めているところが、この選手の最大の魅力。 フィニッシュの形は素晴らしく、そこからは彼の無限の可能性を感じさせる。イメージ的には、今年の上位候補である 加藤拓也(慶応大)ような投手に育って欲しい。
更新日時:2016.07.01
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