2011年07月30日 ほっともっとフィールド神戸(神戸総合運動公園野球場)

東洋大姫路vs加古川北【再試合】

2011年夏の大会 第93回兵庫大会 決勝
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24イニングに詰まった成長の跡

 限界だった。体力も、精神力も。
腕がちぎれてしまってもいいと思った。それぐらい、負けられない気持ちを込めてマウンドに立っていた。
「昨日、球場を出た時、体が思うように動かなくて…。歩いていたら、すぐにでも体が地面にへばりついてしまいそうなくらいキツかったです」。
196球を投げ切った重たさを、東洋大姫路原 樹理は、そのように説明した。

大会中に右わき腹を痛めていた上、昨日の試合で右手首にも違和感を覚え、まさに満身創痍。だが、同じぐらいの疲労感は加古川北井上 真伊人にもあった。
「試合が終わって、まず針治療に行きました。それでだいぶん疲れは取れたとは思っているんですけれど…。睡眠時間は6時間ぐらいです。少ないですか? 疲れているからって多めに寝てしまうと、いつもと同じようなリズムで体が動かないと思ったんです。だから今はいつも通り投げられると思います」(井上)。

2人は15回引き分けの試合が終了後、翌日も投げたいという意思を指揮官に伝えていたという。
井上は試合終了直後、ベンチで福村順一監督から、明日投げるか、という問いに即答。原は、直接言わなくても「投げたいというオーラはずっと(監督に)出していました」と笑い話にしながら試合前に話していた。

 だが、試合が始まるとすぐに、2人の疲労度の違いが手に取るように分かった。
低めに丁寧にコントロールしてゴロを打たせる原に対し、井上はほとんどと言っていいほど球が抜けていた。1球1球でヒジの位置が変わり、明らかに疲労をかばいながら、ごまかしながら投げているようにしか見えなかった。井上は前日も同じような投法で何とか東洋大姫路打線をかわしてはいたが、今日は疲労度がさらに増し、イニングが始まるごとに、ボール回しの後、三塁手や遊撃手と、1球、ゆっくりキャッチボールをしていた。そうやって、自分の腕の感触を入念に確認しないといけない程、慎重になっていたのだ。

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