夏準優勝の明石商が報徳学園を破る!エース・加田の経験が勝利を呼び込む



加田 悠真(明石商)

 1対1の同点で迎えた3回、明石商は内野安打と二つ死球で一死満塁のチャンスを作ると、六番・植本 亮太内野手(2年)が押し出し四球を選び1点を勝ち越し。続く4回には二死から四球と盗塁で走者を二塁に進めると、二番・山本 健太朗捕手(2年)がライト前へタイムリーを放ち、点差を2と広げた。6回にも相手のエラーで1点を追加した明石商。投げてはエース・加田 悠真(2年)投手が、毎回走者を背負う苦しいピッチングながら、報徳学園を本塁打による1点に抑え完投。準々決勝進出を決めた。

 両チーム合わせて三者凡退が一度もない珍しい展開。しかし2点以上入ったイニングはなく、失点したイニングでの両チームの粘りが光った試合だった。そんな中で明石商が制した要因の一つがエース・加田の経験だ。1年秋からマウンドに立ち、今夏は準優勝。チームとして3年連続決勝敗退、個人としてもあと一歩及ばなかった悔しい経験。

 加田のピッチングスタイルにはその経験をいかした冷静さを感じる。この日は調子が良くないなりに、本塁打の1点に抑えた。挾間善徳監督も「彼は失点するときは本塁打。あとは走者を出しながらも抑える」とセールスポイントを語る。

 一方、報徳学園の大角健二監督は「経験があるので、そこにつけこむ隙があるのではないか」と好機を探っていた。経験があるからこそ、良い意味で上から目線のピッチングをするのではないかという読みである。実際に8安打を放つなど何度もチャンスを作った。

 しかし、それこそが加田の真骨頂。本塁打だけが怖かったが、それさえなければ、今年の高校生投手で群を抜いて失点を計算できる投手である。
「夏は自分のせいで負けた。秋勝って、春甲子園に行きたい」と話した加田。新チームの兵庫はこの男のピッチングに注目だ。

■U-18日本代表 報徳学園・小園海斗遊撃手のコメント
「来年夏までは長いようで短い。1日1日を大切にやって、この負けをバネに夏は絶対に甲子園に出たい。個人としては体幹とか、体の芯を強くしていきたい。」

(文=松倉 雄太

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