2010年07月01日 苫小牧市営緑ヶ丘球場  

白老東vs鵡川

2010年夏の大会 第92回南北海道大会 室蘭地区 2回戦

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平田晃(白老東)


未完成のエース・平田晃基(白老東)の魅力

 最速146㎞/hを誇り、プロ数球団のスカウトが熱視線を送る白老東の右腕・平田晃基。
6月28日の1回戦、厚真戦では9回にリリーフ登板するも3本のヒットを浴びて失点するなど、アウトを1つしか取れないまま降板した。5月の春の大会で発症した右肘痛で1ヵ月近く投げられない時期があったといい、本調子にはほど遠い出来だったようだ。
そして中2日で先発したこの日も、まだまだ復調途上という印象を受けた。

 1番の魅力といわれるストレートは、ほとんどが130㎞/h半ばから後半で、評判ほどの威力あるボールは見られなかった。また、これも肘痛の影響なのか、投球のほとんどがストレート。
ところどころで投じたスライダーは腕の振りが緩くなっていた。ベストコンディションではないだけに評価することはできないが、中軸相手やランナーを背負ったときにはツーシームやフォークも駆使。巨人のスカウト陣が視察に足を運んできていたように、その潜在能力は高いものがあるのだろう。

 確かにピッチングフォームからはスケールの大きさを感じる。左足を大きく上げて体重を軸足に乗せ、羽を広げるように大きくテークバックを取る。
バッティングフォームもそうなのだが、とにかく「割れ」を意識して大きな力を生み出そうとしているようだ。ただ、コントロールを気にしてなのか、早めにトップの位置まで持っていき、一瞬、腕の動きを止めてから左足を着地、腕を振り下ろしている。それでいて球威のある球が投げられるのだから、多くの球団のスカウトが魅力を感じるのもうなずける。
今後どのように成長していく、興味を抱かせる選手である。

 試合は1回表から動いた。2死1塁から白老東の4番矢尻が2ランをレフトスタンドに叩き込んで先制。4回には四球で出塁したランナーをバントで送り、鵡川のエラーで加点。6回には1死2、3塁でライトへの浅いフライが上がる。タッチアップは難しい位置だったが、3塁ランナーを意識しすぎたのか、ライトが落球。さらにスクイズでリードを5点に広げる。 平田晃基は初回こそ三者凡退に退けるが、その後は毎回ランナーを背負う。鵡川の拙い走塁などに助けられて5回まで無失点も、6回に味方エラーが続いた後に2点タイムリーを打たれ、7回にも1死1、2塁のピンチを招く。しかし、ここもサードへの小フライで鵡川の1塁ランナーが飛び出して、併殺。8回からは弟の平田隆二にマウンドを譲った。
結果だけを見れば7回2失点(自責0)だが、満足のいくピッチング内容ではなかったことだろう。
 チームも4失策、スクイズのサイン見落としなど課題が露見しており、勝ち進んでいくためには平田晃基のコンディションアップが不可欠となりそうだ。

(文=鷲崎 文彦




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