終盤の逆転で白樺学園が勝利!東海大札幌敗れる



取材を受ける白樺学園・丹羽選手

<秋季北海道高校野球大会:白樺学園3ー2東海大札幌>◇2日◇2回戦◇札幌円山

 30日の1回戦で北海道栄を8回コールドで破った東海大札幌と、全道大会の初戦を迎える白樺学園の対戦。接戦になるという見立て通りの展開となった。

 東海大札幌は1回表、1死三塁として3番・宗翔玖(2年)の中犠飛で1点を先制する。白樺学園も負けじとその裏、無死満塁のチャンスで4番・金丸翼(2年)が併殺打を放つ間に三塁走者が生還して1対1の同点とする。

 試合は進んで4回裏、白樺学園は先頭の7番・山本海斗(2年)が2球目をはじき返して中二塁打で無死二塁。続く神谷昊史(2年)も内野安打で続くなどし、1死一、三塁として1番・藤原悠楽(1年)の中犠飛で2対1と勝ち越しに成功する。

 しかし東海大札幌も粘りを見せる。5回表、先頭の7番・阿部 堅心(2年)が左二塁打を放ち犠打などで2死三塁として、1番・大塚渉夢(2年)が2ボールからの3球目を捉え、セカンドへの内野安打となって三塁走者が生還。2対2の同点に追いつく。

 逆転に逆転を重ねたシーソーゲームとなったこの試合。勝負を決めたのは白樺学園だった。

 8回裏、白樺学園は内野安打と相手投手・阿部の暴投などで1死二塁と勝ち越しのチャンスを作る。ここで迎えたのはこの試合でここまで3安打の3番・丹羽珀人(2年)。「4番につなげるバッティングを心がけていた」という丹羽は、内角の直球を捉えて適時右三塁打。1点を再び追加して3対2とし、そのまま逃げ切って準々決勝へと進んだ。

 白樺学園の亀田直紀監督は、「(準々決勝がある)3日までに課題を修正したい」と語り、「次は総力戦になる」と3日に予定される立命館慶祥との準々決勝に向け、先を見据えていた。

 この試合4安打の丹羽は「(この成績は)自信になる」と嬉しい様子。「次の試合も4番につなげるバッティングをしたい。絶対に甲子園に行きたい」と力を込めた。

 一方、敗れた東海大札幌の大脇英徳監督は、先発した阿部について「1球の大切さを感じられたのでは」と口にした一方、白樺学園に対しては「今回勝った分、優勝してほしい」とエールを送った。

(文=小林 英介)