2019年05月11日 北見市東陵公園野球場

網走南ヶ丘vs網走桂陽

第58回 春季北海道高等学校野球大会 北見支部予選 1回戦
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

気候は極寒。試合内容はホット。石澤大和vs冨水大和の熱い投げ合い!!



石澤大和(網走南ヶ丘)

 気候は極寒。それでも試合内容はホットな一戦だった。
網走桂陽vs網走南ヶ丘の網走対決。高校野球ファンの方で、両校の名前を聞いた方はあまりいないだろう。筆者も両チームのエースの存在を知るまではあまり知らなかった。

 網走桂陽のエース・冨水 大和は176センチ72キロとそれほど上背があるタイプではないが、鍛え抜かれた下半身、背筋を見ると、いかにも速球を投げそうな体型。実際にこの春、最速145キロを計測した本格派右腕だ。一方、網走南ヶ丘の先発・石澤大和は176センチ71キロとサイズ以上に上背の良さが感じられ、肩、ひじも柔らかい。2人のピッチング練習を見ただけで惹き込まれた。

 富水は、山岡 泰輔のような膝の使い方、左腕のグラブの使い方から真上から振り下ろすオーバーハンド。立ち上がりから常時136キロ~142キロを計測し、5回までは毎回のように140キロ台を計測。威力ある速球は掛け値なしに素晴らしいものがあった。輿水隆宏監督は「暖かくなれば、さらにスピードが上がる」と語っていたが、確かにそう感じさせる腕の振りの力強さがあった。

 120キロ中盤のスライダー、100キロ前後のカーブがある。120キロ中盤のスライダーの切れはまずまずだが、カーブは練習中ということで抜けやすい。本人の感覚になるが、縦系の変化球かカット系の変化球も良いかもしれない。いずれにしろ、いろいろ追求してほしい投手だ。

 石澤は全国クラスと評される左腕と比較しても、そん色ない。投球フォームを見ていくと、ワインドアップからゆったりと始動し、右足の膝を適度に伸ばしてバランスよくたつ。そこから右足の膝を一塁方向へ伸ばして徐々に重心を下げていき、着地を行う。ヒップファーストで体重移動ができており、内回りのテークバックをとって、トップを作り、打者寄りでリリースができる。

 まさに上半身、下半身の動きが連動された素晴らしい投球フォーム。ストレートのスピードは常時135キロ~140キロを計測。縦回転のフォームなので、回転数抜群のストレートは高校生でも一級品。同じ腕の振りから繰りだす120キロ後半のスライダーは打者の手元で鋭く落ちる。速球、変化球の精度も素晴らしく、なぜこんな逸材が埋もれていたんだという驚きしかない。

 石澤は小学校時代から高い才能を発揮しており、小学6年にはファイターズジュニアに選ばれ、ジュニアトーナメントに出場。中学時代も全道大会に出場していて、高1年の時から133キロを投げていた。そんな石澤が網走南ヶ丘に進んだ理由は「中学で一緒にやっていた仲間や知り合いと一緒にやりたかったから」という。入学後は食トレに励み、入学から11キロも体重を増やし、この春の練習試合で最速144キロまで伸ばした。

 

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