伊藤 優希選手 (駒大苫小牧)

伊藤 優希

球歴:駒大苫小牧

都道府県:北海道

ポジション:中堅手, 外野手

投打:右 / 右

身長:174.0 cm

体重:66.0 kg

学年:卒業

寸評

 俊足・好守・巧打と三拍子揃った好選手で、駒大苫小牧の中でも最も目立っていた選手。秋季北海道大会決勝戦神宮大会でも、その巧打者ぶりは遺憾なく発揮されていました。 (第一印象)  凄みのあるプレーヤーではないのですが、甘い球を逃さない鋭さがあり、相手の隙を突く走塁もできるなど、野球センスの高さと高い集中力を感じます。 (守備・走塁面)  右打席ながら、セーフティバントを試みたときの一塁到達タイムは3.95秒前後。これを左打者に換算したら、3.7秒前後に相当します。もちろんあらかじめ走りだしてのタイムですから、これを鵜呑みすることはできませんが、左打者換算で4.0秒前後の走力はあるのではないかと想像します。更に出塁すればすかさず盗塁を仕掛けるなど、積極的なプレーも印象的。走力では、充分その存在感を示しました。  中堅手としても落下点までのボールの入り方に迷いはなく、余裕を持ってボールを処理できています。俊足を活かした広い守備範囲にキャッチングにも安定感があり、高校生としては上手い部類の外野手でしょう。残念ながら二試合ほどみましたが、地肩の強さまではわからず。ぜひ選抜では、その辺も確認できればと期待します。 (打撃内容)  基本的には強く叩くというよりは、軽く合わせるタイプの打者であり力感は感じません。そのため秋の北海道大決勝戦では、チームの2番を担っていたぐらいです。 <構え> ☆☆☆  前足を引いて構えますが、グリップを高めにバットを前に傾ける特殊な構え。背筋は伸ばし両目での前の見据え、全体のバランスとしては平均的でしょうか。 <始動> 早すぎる  投手の重心が沈む前から動き出している、早すぎるタイミングでの始動。ここまで早いと投手が動き出しのをみて、投球フォームのタイミングを変えることが充分可能になります。ただタイプとしては、完全にアベレージヒッターとなります。 <下半身> ☆☆☆☆  引き上げた足を長く空中で引き上げておき、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」は取れているので、速球でも変化球でも合わせやすいはず。真っ直ぐ踏み出した足元は、インパクトの際にブレません。このため外角の球や低めの球でも、開きを我慢してついて行くことができます。 <上半身> ☆☆☆  早めに打撃の準備である「トップ」の形を作れているので、速い球に立ち遅れる心配はありません。バットの振り出しも上からコンパクトに当てることができ、強く鋭くというよりは合わせるようにボールに当てます。そのため、スイングに強さがないのが気になります。 <軸> ☆☆☆  足の上げ下げは大きいので、目線はそれなりに動きます。それでも開きを我慢出来ていますし、軸足も崩れることなくスイング出来ています。
更新日時:2013.12.01

将来の可能性

 センスや技術が勝って、まだ肉体の「強さ」が物足りません。それでも走力・守備力もハイレベルにまとまっており、選抜での活躍が大いに期待されます。冬場に鍛えてバットを振り込み、逞しくなって全国の舞台に戻って来ることを期待してやみません。
更新日時:2013.12.01

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