氏家 蓮選手 (大崎中央)
寸評
最速151キロ右腕・氏家蓮(大崎中央)。投手歴わずか2年で、大きな注目を浴びる投手へ成長したが、こうしてパワーピッチャーが集まる練習会に集まると、氏家が生きる道を見つかった。そんな氏家の投球を振り返っていきたい。 右スリークォーターから常時139キロ~142キロ程度。最速151キロと聞いているので物足りなさを感じるかもしれないが、ボールを使った測定器で計測したものなので、スピードガンより球速が速く出やすい。 実際のポテンシャルとしてはこの程度なのかもしれない。本物の速球投手はこういう緊張した場面でも145キロ~150キロを出せるもの。 その点で、氏家は物足りなさを感じるが、見方を変えれば、まだ伸びしろがある。ただストレートのスピード以上に良いと思ったのは、力みがなく、コントロールがまとまっていること。アウトコースにしっかりと集まっている。投球フォームも実に合理的でノーワインドアップから始動し、ゆったりと左足を挙げていき、右足の膝を適度に伸ばしてバランスよく立ち、重心移動もなめらかで、右肘の旋回もきれいで、打者よりでリリースができる。 計測器で回転数の高いストレートを投げられるのがわかっているのはこうした縦回転の投球フォームで投げられているのが1つの理由としてあるだろう。この投げ方を見れば、常時140キロ後半の速球を投げることはいずれ可能だといえる。
更新日時:2020.10.08
将来の可能性
まだ細身で、しっかりとパワーアップをしていければ、まだ速くなる可能性があり、素材としてはかなり伸びしろを持った選手。将来的には山本拓実(中日)や美馬学(千葉ロッテ)のように小柄でも、キレの良い145キロ前後の速球、多彩な変化球。駆け引きで勝負する投手になるのではないだろうか。 高卒プロに進めれば理想的だが、指名を巡って、非常に多い。今年は投手大豊作の1年だけに、進路についてはいろいろなことを想定してほしい。 ただどんなステージに進んでも、しっかりと伸びる可能性は持っている逸材だけに、これからも、ぜひ志高く持って取り組んでほしい。
更新日時:2020.10.08
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