大木 稔貴選手 (横芝敬愛)
短評
今年の千葉の新3年生で好投手として評価できるのが齋藤正貴(佐倉)、杉田翔夢(成田)だと思うが、大木は投手としての完成度、実戦力の高さはこの2人に負けていないといえる。さて、誰が突き抜けた成長を見せてくれるのか楽しみだ。 試合レポートから抜粋 この試合の注目は横芝敬愛の先発・大木 成輝(新3年)のピッチングだ。大木成は匝瑳シニア出身で、横浜のエース・及川雅貴とともにプレーし、大木成は3番手左腕だった。 及川や横芝敬愛の先輩で伊藤翔、鎌田 光津希の存在は「大きな刺激となっています」と語る大木成は175センチ85キロとがっしり体型が特徴。昨秋は135キロを計測した左腕だ。 一冬明けて、スピードアップが期待されたが、現在、テスト週間で、満足いく調整ができていない。ストレートは常時120キロ~125キロと控えめ。 ただ大木成は今永昇太のような縦回転の投球フォームでボールには角度があり、両サイドに散らせることができる。ストレート以上に良いのが、右打者のひざ元に落ちるスライダー。1回表、ピンチを迎えて山村国際の4番・矢田英嵩をひざ元に落ちるスライダーで三振を奪ったが、その切れ味は今年の千葉の左腕投手の中でもトップレベルの切れ味があるのではだろうか。三振に終わった矢田も「打てる感じがしませんでした」と驚きを見せていた。 またカウントを取るために曲がりが小さいスライダーを投げ分け、器用なピッチングを見せる。大木成は牽制も鋭く、2人の走者を刺した。7回を投げ、無失点の好投を見せた大木は「ストレートが走らなかったのですが、変化球を低めに集めることができてよかったです。相手打線は振りが鋭かったので、怖さを感じましたが、うまくいったかなと思います」と好投を振り返った。
更新日時:2019.03.09
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