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広島商が8回の猛攻で逆転勝ち!20年ぶりセンバツへ大きく前進



好リリーフの佐藤大介(広島商)

 10月30日、来春の選抜甲子園の出場権を懸けた秋季中国地区大会の準決勝が西京スタジアム(山口市)で行われた。第2試合では、広島商(広島1位)と倉敷工(岡山1位)が対戦。試合は広島商が終盤の集中打で選抜甲子園に大きく前進した。

 試合は立ち上がりから倉敷工のペースで進んだ。まずは初回、二死一塁から4番・日向 悠の左前適時二塁打で先制点を挙げると、2回表にも二死二、三塁から1番・藤井 虎道の中前2点適時打で追加点。広島商も3回に2点を返すが、倉敷工は5回にも3番・福島 貫太のタイムリーなどで2点を追加し、5対2と試合を優位に進めた。

 劣勢の展開が続いた広島商。後半に入っても攻撃が噛み合わず、このままゲームセットとなるかと思われたが、8回裏に大きなチャンスを迎えた。

 無死満塁のチャンスから7番・得山 大輝の左前適時打で1点を返すと、続く代打・三戸 創太は押し出し四球を選び1点差。その後、一死満塁から背番号9の代打・竹下 偉磨琉が左前適時打を放ち、ランナー二人がかえって逆転に成功すると、その後再び満塁から3番・植松 幹太が走者一掃の適時打三塁打を放ち、これでこの回7得点。ビックイニングを作ることに成功した。

 先発の浴口 光介、リリーフの保川 七星佐藤 大介と粘り強く投手を繋いでいき、何とか逆転にこぎ着けた広島商。最終回のマウンドには背番号13の栗栖 大和が上がり、1点は失ったが後続は打ち取ってゲームセット。広島商が9対6で逃げ切り選抜甲子園へ大きく前進した。

 試合後、広島商の荒谷忠勝監督は「前チームの3年生が(3回戦の崇徳戦で)9回に6点差を追いつく粘り強い試合を見せてくれました。結果は負けましたが、その粘り強さを1、2年生の選手たちが受け継いでくれました」と語り、会心の逆転勝ちを収めた選手たちを労った。また荒谷監督は、ゲームを壊さなかった投手陣についても言及した。劣勢の中でも粘り強くゲームを作り、特に6回途中からマウンドに上がった佐藤 大介は、3イニングを無失点に抑える好投。荒谷監督も「流れを作ってくれた」と称えた。

 一方、敗れた倉敷工。8回に落とし穴が待っていたようにも思えるが、試合後半は単調な攻撃が続き、ビックイニングはなるべくしてなったと言える。選抜甲子園のチャンスはまだ残っている。オフシーズンに強打に加え、流れを引き渡さない粘り強い野球を培っていきたいところだ。

(取材=栗崎 祐太朗)

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