菅野 岳史選手 (聖パウロ学園)

菅野 岳史

球歴:聖パウロ学園

都道府県:東京

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

 春季大会では、サイクル安打(2015年04月02日)を達成し存在感を示しました。には、3番・捕手としてチームの攻守の要として活躍。2016年度の東京都を代表する捕手として、更なる飛躍が、期待される一人。 (第一印象)  攻守に粗っぽいというか、ちょっと雑な印象はを受けます。その辺の角が、夏までにどのぐらい綺麗に磨かれるか見極めてみたい。 (ディフェンス面)  身体を小さくかがめ、重心を低く構えるのが特徴。捕ったボールを素早く返球しテンポを重視したいのか、座ったまま投手に返します。ミット軽く示しすぐに下げてしまうので、投手としては的をつけ難く、投げにくいのではないのだろうか。それでもワンバウンドするような球には素早く反応したり、下からパッとミット出てくる反射神経の良さは光ります。  しかし構えたところから外れたボールに対しては、腕を伸ばすだけで捕りに行ってしまうなど、雑なのが気になります。ボールの押し込み等含めて、キャッチングは下手ではないのですが。  残念ながら観戦した試合では、スローイングの機会がなく送球に関してはよくわからず。リードは、ボールを散らそうという意識はありますが、まだまだ配球に深みはありません。 (打撃内容)  いかんせん観戦した試合が、5回コールドで僅か2打席のみで終わってしまいました。彼の能力を推し量るにはサンプル不足ですが、打てるタイミングが限られており、脆い印象を受けました。その一方で腕っぷしが強く、ヘッドスピードの速さが目立ちます。 <構え> ☆☆☆☆  両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。腰を据えアゴを引いて、全体のバランス、両目で前を見据える姿勢も悪くありません。なんだか、アレックス・ラミレス(DeNA監督)の現役時代を彷彿とさせるような、集中力を感じる構えです。 <始動> 遅め  投手の重心が沈みきって、前に移動する段階で動き出す遅めのタイミング。ボールをできるだけ手元まで引きつけて叩く、長距離打者に多く観られる始動。 <下半身> ☆☆☆  始動~着地までの間がなく、打てるタイミングは点になります。そのため狙い球を絞り、その球を逃さない鋭さが求められるわけです。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でも捌きたいタイプ。踏み込んだ足元はブレないので、外角の厳しい球や低めの球にも食らいつけます。 <上半身> ☆☆  打撃の準備であるトップを作らないまま振り出すので、どこかその場凌ぎのスイングに見えます。振り出しからインパクトまでの軌道にロスは感じないのですが、ボールを捉える時に、バットの先端であるヘッドが下がってしまい打ち損じが多くなりがち。またスイングの弧は小さく、フォロースルーも取れていないので、ボールを遠くに運ぶ術は持ちあわせていません。あくまでも金属バットの反発力と、腕っ節に頼ったスイングだというのがわかります。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げは小さく、目線の上下動は殆どありません。体の開きも我慢でき、軸足の形も大きく崩れず。軸は、非常に安定していると言えるでしょう。
更新日時:2015.12.14

将来に向けて

 もう少し1つ1つのプレーを丁寧にすることを心がけたいところで、そういった姿勢が上のレベルの関係者の評価にもつながってゆくはずですし、ミスも減ってゆくのはではないのでしょうか。資質的には、大学など上のレベルで野球を続けて行ける素材だけに、志しを高く持って、捕手という仕事を極めて欲しいところ。一冬の間に、見違えるほどに変わっていることを期待します。
更新日時:2015.12.14

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