和久田 優志選手 (大垣日大)

寸評

　184/71　の恵まれた体格ですが、体を前に折って投げる左サイドハンド。腕を下げることでコントールが改善され、大きく成長したと訊きました。夏の甲子園・有田工業戦ではリリーフとして登場し、1回1/3イニングを1安打・無失点で切り抜けています。 　（第一印象）　 　左サイド独特の、左打者の背中越しから来る球筋に特徴があり。右打者の外角にもボールを集めることがで、左右の打者問わず投げられるのではないかと思います。 　（投球内容） 　 　球速は120キロ台と、驚くような球威・キレもありません。あくまでも、この球筋を生かしたピッチングが身上。ストライクゾーンにポンポン投げ込みつつ、緩いカーブとで投球を組み立てます。 　 ＜長所＞ 　 　最大の特徴は、球の出どころの見難さにあります。左打者にとっては、背中から来る球筋とボールの見難さで非常に厄介。右打者からも、サイドハンドにしては「開き」が遅く、けして合わせやすいことはなさそう。 　 　グラブを最後まで内に抱えられ、両サイドへの制球は安定。足の甲での地面の押し付けは浅いのですが、「球持ち」はよくコントロールは比較的安定しています。もう少し重心が沈み、ボール全体が低く集まるようになると厄介です。 　 ＜課題＞ 　 　球威・球速に欠けるのは致し方ないのですが、もう少しキレを生み出せるようになりたいところ。腕や上体を、更にシャープに振れるようにしたいですね。

将来の可能性

　左のサイドハンドという、貴重なタイプ。それだけに、更に実戦力を極めて存在価値を高めて欲しいと思います。大学などに進んで、いかに自分の生き残る術を磨くことができるのか。それができるようになった時、面白い存在へと変貌していることでしょう。今後も、どんな進化を遂げて行くのか、楽しみにしております。