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自由ケ丘「眠れる4番」がお目覚め、冬木が延長12回サヨナラ打で飯塚に勝利



自由ケ丘の4番冬木壌太郎がサヨナラ打を放つ

 準決勝で敗れ、九州大会切符を取り損ねた2チームが、モチベーションを上げてどこまで戦えるか。今後の戦力アップに向け、新たな戦力発掘がどこまでできるか。そんな3位決定戦だったが、今大会トップクラスの好ゲームとなった。

 自由ケ丘の先発の1年生の柿原颯太投手が先発。対する飯塚は191センチの145キロ右腕、白浜 快起投手(2年)ではなく、小串裕毅投手(2年)が先発した。ともに新戦力として期待している右腕だったが、明暗を分ける。柿原は8回まで2失点の好投だったが、小串は3回もたずに降板した。

 ゲームは派手さはなく4対2で自由ケ丘がリードして9回へ。そこから劇的にゲームが動いた。飯塚が主将で代打の隈本海青(かいせい)のソロでムードが上がり、この日はマウンドに上がらなかったエースで4番の白濱に一打同点のチャンスを作ると、白濱がそれに応えてこの日3本目の安打が起死回生の同点打となり延長戦へ突入した。

 そして11回は白濱の適時打と、前日の準決勝で一打逆転サヨナラの場面で三振し、この日スタメンから外され途中出場していた嶋田翔天(とあ)捕手(2年)がタイムリー。準決勝では悔しい思いをした2人が2点を奪った。そのまま飯塚が逃げ切ると思いきや、その裏に自由ケ丘が粘りを見せる。二死二、三塁から4番冬木 壌太郎外野手(2年)が右翼線への起死回生の2点適時打を放って追いついた。

 延長12回表、飯塚は相手投手の4連続四死球などの乱調に乗じて2点を勝ち越す。しかし、自由ケ丘打線は、またも諦めなかった。二死二、三塁から2番梶原拓己内野手(2年)の適時打で同点に追いつくと、またも4番冬木の前にチャンスを作った。二死一、二塁からまたも右翼線へ。歓喜のサヨナラ打を放って見せた。二転三転する展開。なんども勝ち越されても諦めなかった自由ケ丘ナインの代表が、4番主砲の冬木だった。

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