中泉 圭祐選手 (日大三島)

中泉 圭祐

球歴:日大三島

都道府県:静岡

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:186.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

静岡県屈指の強打者として注目の中泉。印象的な活躍を見せるなど、この選手に対する評判は高くなっている。彼の将来性について考えてみた。 (打撃)  夏の大会では18打数8安打と打率.444と好成績を残した。  夏の大会の打席を振り返ると、捉えた時の打球は非常に速い。案外、詰まったように見えても、なかなか速い打球を打ち返すことができている。そして広角に強い打球を打ち返すことができている。  だがこういう選手は木製バットに切り替えた場合、詰まった当たりが多くなり、苦しむことが予想される。そのギャップを早く乗り越えられるか。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを頭の位置に置いてバットを立てて構えている。背筋を伸ばしながら構えている。投手に対してはしっかりと両目で見据えることができており、バランスの良い構えが出来ている。  投手の足が下りたところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げる。彼の場合、始動の仕掛けはやや遅く、ボールを手元まで引きつけて打ちに行く。   足の上げ幅を見ると小さく足を上げていきながら、遅れないように真っ直ぐ踏み込んで打ちに行く。  トップの動きを見ていくと捕手側方向へ大きく引いていく。この時、グリップが身体の後ろに入りすぎている。このまま振り出すと、スイングの弧を大きく描きやすく、最短距離で捉えきれないと思うのだが、右ひじを使って上手く折りたたんで、内角のカーブを打ち返すことができていた。だが速球に対しては完全に詰まってしまい、相手投手も内角の速球を厳しく投げていた。  スイング軌道は、外回り。夏では右ひじを畳んで、捉えることはできていたが、不調時になると下からでて捏ねやすいタイプ。特に木製バットはその悪癖がモロに出やすいので、気を付けていきたい。  踏み込んだ足はしっかり踏ん張り、そして腰を綺麗に回転させ、スイングを振り抜くことが出来ている。  フォロスルーを見ると大きく取っていくタイプではなく、基本的に外野の間を抜く打球を打つタイプ。ホームランは金属バットであること。そして弧を描いて、打球を運ぶタイプであるからだろう。    守備についてはあまりわからず、走塁も塁間タイムは4.85秒とかなり遅い。さらに速く走れば、もう少し速く走れると思うが、足をウリにするタイプではないのは確かだ。
更新日時:2014.10.05

将来の可能性

 高校生の右打者としてはある程度、対応力は高く、広角に打ち返す打撃を見せているが、木製バットに置き換えると、技術的に不安を感じる。木製バットで夏に見せた打撃が出来るようになるまで1年の歳月がかかるとみている。  打撃の対応力、守備、走塁にも課題を抱えていることを考えると、大学・社会人を経由してからでも遅くはないと見る。  高卒プロから活躍するには、他の誰よりも先にいくことを自覚し、木製バットでも打撃で存在感を示すために、考え抜いて、考え抜いて、技術を向上させ、結果を残していくこと。  厳しい選択だが、覚悟をもってプロの世界に臨んでほしい。
更新日時:2014.10.05

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