中川 健太選手 (福井商)

中川 健太

球歴:福井商

都道府県:福井

ポジション:一塁手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

 夏の福井大会では、打率.667厘と打ちまくり、甲子園でもヒットを記録しました。恵まれた体格から、腕っぷしの強さを活かしたパワフルな打撃が自慢。 (第一印象)  いかにも荒っぽいタイプの強打者に見えるのですが、右にも左にも強い打球を飛ばし、低めの球も拾えるなど幅のある打撃ができます。それゆえ技術的には課題も多いのですが、数字を残せる理由ではないかと考えられます。 (長所)  カカトを上げ下ろすだけのシンプルな踏み込みなので、目線が大きく動きません。体の開きも我慢できており、軸は安定しています。ただ低めのボール球にも手を出してしまうので、そういったときは体勢が崩れることが多々あります。  足の上げ下げがなく、打てるタイミングは限られているはずですが、自分の打てるゾーンの球は見逃しません。こういった打ち損じの少なさが、この選手の良さではないのでしょうか。 (課題)  始動が遅すぎる上に、打撃の準備である「トップ」を作るのも遅れます。これでは、一定レベル以上の球速・キレには充分対応できないでしょう。またバットも、体が離れて非常に遠回りに出てきます。ただこのスイングが、かえって右方向への打撃では功を奏すことがあります。ポイントを後ろにして、ライト方向に強くはじき返します。  走力に関しては、三塁到達が12.3秒ぐらいと、けして遅くはありません。ただ福井大会の4試合で、盗塁は0個。足をアピールしてゆくタイプでは、けしてありません。また一塁手としては、動きが緩慢で少し危なっかしい印象を持ちます。まだまだ一塁手としては、課題も多いように思えます。そのため守備・走力共に、物足りないものを感じます。
更新日時:2012.02.10

将来の可能性

 福井大会では、打出の小槌のようにヒットを連発しました。ただ実際には、かなり課題も多く癖のある打者です。この打撃が一過性のものなの本物なのかは、もう少し見てみないとわかりません。  甘い球を逃さず叩く強打は魅力なのですが、打ち気に早ってボールになる変化球まで見極められず振ってしまいます。特に低めの球をすくうのが上手い一方で、それより低めのボールゾーンの球を上手く見極められません。この辺のボールの絞り込みが徹底してこられると、その強打に磨きがかかるのではないのでしょうか。荒削りでも、おもいっきりの好い強打者を輩出する福井らしく、その伝統を受け継ぐ男でした。今後の飛躍が、期待されます。
更新日時:2012.02.10

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