広島東洋カープ 堂林翔太 選手※レイアウト確認用
広島東洋カープ 堂林翔太 選手2013年01月15日
昨年3年目に初の開幕一軍。チームで唯一となる全試合出場、チーム最多の14本塁打を放った若きプリンス・堂林翔太選手。今回は、こだわることで強気になれるというスパイクの選び方や、目標達成への考え方までお伺いしました。
堂林翔太のスパイクへのこだわり
広島東洋カープ 堂林翔太 選手
――走攻守3拍子揃った選手として、入団時から注目を集めてきた堂林選手。2012年は、一軍に定着し、結果を残してきました。プロ入り4年目となる2013年は、どのような活躍をみせていきたいと思われますか?
堂林翔太(以下「堂林」) 今年は、守備や打撃もそうですが、盗塁も果敢に狙っていきたいなという気持ちはありますね。2013年は、足でチームに貢献したいなと思ってます。そう考えると、やっぱりスパイク選びも大事になってきますね。
――堂林選手がスパイクを選ぶ時に重視していることは何ですか?
堂林 フィット感ですね。『素足に近い』といったら大げさなんですけど、履いていないんじゃないかと思うくらいのスパイクがいいです。それぐらいのフィット感があったほうが動きやすいですね。
――裸足で動いている感覚のスパイクを履いて、プレーする上で一番のメリットは何でしょうか?
堂林 やっぱり走りやすい感覚が出てくれば、『次のベースに近づける!』という意識が持てますね。チーム自体が、次の塁を狙えという方針なので、スパイクでも動きやすい方が、次を狙っていこうと強気になれますよね。
2013年のシーズンに向けて、いまはミズノさんに自分のイメージに近いスパイクを作っていただいているのですが、素足感覚に近い、フィット感の高いスパイクを履くことで、自分のパフォーマンスも上がるかなと思っています。
――なるほどですね。スパイクの手入れはどのように行なっているのですか?ゲン担ぎなどあるのでしょうか?
堂林 スパイクは革なので、クリームはつけずに、基本はブラシで土を落とすぐらい。
また、単純に打てなかったら磨きますね。打てた時はゲンを担いで、そのまま。僕は、スパイクを磨くのは好きなんですけど、打っている時はあえてやらないんです。調子が悪くなったり、エラーしたら、すぐにスパイクを磨いたりしていますね。
夢を叶えるために大事なこと
「高校時代はとにかく甲子園に出たかった」
――昨シーズンは毎日、どんな意識を持って、試合に臨んでいたのでしょうか。
堂林 2012年のシーズンは、一軍に定着できた一年目の年。あれだけ、たくさんの人の前でプレーするのは、高校野球とはまた違った感覚ですね。打った時の歓声。特に、オープン戦でヒットを打った時の歓声が頭から離れられないですね。それを自分の中でも発奮材料として、さらに上達したいという気持ちがより強くなりました。
終盤になってからは、緊迫した試合が多くなっていったのですが、その中でヒットを打った時の快感は忘れられないです。やっぱり、チームが勝つことを目指してやっているので、そうなると自然と上手くなりたいという気持ちが強くなりますね。
――それは、高校時代とは、また違う意識でしょうか?
堂林 高校時代は、とにかく甲子園に出たいという気持ちだけでしたね。
――甲子園出場だけでなく、3年の夏には甲子園優勝を果たし、さらにプロ入りと、着実に夢を叶えてきた堂林選手。目標を達成していくために大事なことは何だと思われますか?
堂林 毎日、野球のことを考えることが一番大事だとは思うんですが、野球ばかりではなく、たまには野球から離れたことを考えるのも必要ですね。離れる勇気も必要で、メリハリを付けることも大事かなと僕は思います。
――では、最後に高校球児に向けて、3年間を精一杯やり切るためにメッセージをお願いします。
堂林 一番大事なのは、目標を持つことですね。目標を持たないと、モチベーションは上がらないですし、何かを目指してやらないと無駄な2年半になると思うんです。僕は、目標を持つことこそが、自然と技術が上達する近道だと思います。
常に上達したいという気持ちを持って、野球と向き合い続ける堂林選手。
2013年は、さらなる活躍を期待しています!