2015年10月04日 松山中央公園野球場 (坊っちゃんスタジアム)

今治西vs新田

2015年秋の大会 愛媛県秋季大会 決勝
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さすらいの四国探題 寺下友徳

「これでいい」わけがない愛媛県高校野球

試合前ノックを打つ今治西・大野 康哉監督

 試合終了の瞬間、なんともいえぬ空気が坊っちゃんスタジアムを包んだ。2年連続17度目の今治西・優勝に対してではない。「試合内容の改善」が最後まで見られなかったことに対してである。

 まずは勝った今治西

 5回まで7対3とリードして迎えた6回以降、当然長打を最初に防ぐ場面で三塁手はライン際を空け、立て続けに三塁線を抜かれて2点を失う要因を作り試合を難しくした。

 9回には新田3番・眞田 康弘(2年・174センチ68キロ・右投左打・松山ボーイズ出身)が定位置すぐ横への中前打に対し、緩慢な返球の間に二塁打とした。

 これらのプレーには「当初は他の選手を先発させることを考えていたが、選手たちから話があって先発させることを決めた」(大野 康哉監督)。連投の金本 遼(1年・176センチ67キロ・右投右打・今治市立北郷中出身)の負担を少しでも軽減させようとする姿勢は見えない。

「そうだよね」。試合後、筆者の指摘に対し短く返した大野 康哉監督の表情にも、明らかに悔しさが漂う。腕が全く振れていなかった新田先発・田中 蓮(2年・177センチ69キロ・右投右打・松山市立小野中出身)の不調を見逃さず3点を奪った先制攻撃は見事だっただけに、県内・四国では定評のある「堅守」とは程遠いこの試合での姿は残念を超える「無念」の一語に尽きる。

 裏を返せば新田今治西の緩みを見逃さなかったということ。
県大会1回戦の西条戦の最終第4打席の中前打から9打席連続安打、11打席連続出塁(準々決勝・丹原戦3打数3安打、準決勝小松戦4打数4安打、決勝戦は中前打・四球・二塁内野安打・左飛・中飛)の6番・黒川 貴章(1年・三塁手・178センチ69キロ・右投右打・愛媛ボーイズ出身)による壮挙を含め、彼らには一定の評価を与えられる。だが、敗因はこれも「しなければならないこと」を怠ったことによるものであることを指摘せざるを得ない。

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