眞田 康弘選手 (新田)

寸評

　強打者揃いの新田の中でも、走攻守の三拍子が揃った逸材。春先から要注目のプレイヤーだ。 （打撃） 　広角に打ち返すバットコントロール、低めの変化球をしっかりと打ち返す技術と無駄がない打撃が見事。 　スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いて背筋を伸ばして、バットを立てて構えている。投手の足が下りたところから始動を仕掛けるスタイルで、早めに仕掛けて、右足を振り子のように上げていきながら間合いを測っていく。右足は真っ直ぐ踏み出していきながら、しっかりと踏ん張ることができている。 　トップの動きを見ていくと捕手側方向へしっかりとバックスイングをしていき、しっかりとトップを形成する。ややグリップが入りすぎているのが気になるが、左ひじをキレイに畳んでロスのないスイング軌道でボールを捉えるので、ミートセンスは高い。軸のブレも抑えることができており、安定感ある打撃ができている。 　課題を上げれば、ストレートを叩けるスイングを。まだ木製バットになると、ストレートに対して強く振れていない。強く振って、しっかりと叩く感覚が備わったとき、金属バットならば本塁打量産も期待できるだろう。 （走塁・守備） 三塁打のタイムは11秒33と非常に速いタイム。　 中堅守備を見ると、守備範囲は広く、打球到達するスピードはなかなか速い。肩も飛び出した一塁走者を見て、一塁へ投げたが、なかなかの強肩といえそうだ。

将来の可能性

　走攻守ともに高いレベルにまとまっており、愛媛県選抜の選手たちでは総合力ならば一番といえる内容を残していた。春～夏にかけて愛媛県屈指の外野手として成長を果たすことができるか、注目をしていきたい。