目次

[1]目指すは「より速く、より高く、より強く」
[2]野球選手にもおすすめの「10ヤードダッシュ」

 今回は昨年、夏冬連続準優勝に輝いた全国屈指の強豪、東山高校バスケットボール部を直撃すべく、京都市左京区に位置する同校を訪問。いったいどんな話が聞けるだろうか。

目指すは「より速く、より高く、より強く」

田中 幸信監督(東山)

「どうぞこちらへ! 今日はよろしくお願いします」
バスケットボール部の活動拠点である体育館に到着すると、就任18年目の田中 幸信監督が出迎えてくれた。公立中学の指導者時代に2度の日本一を成し遂げ、東山高校では5度の全国大会出場歴(ウィンターカップ3度、インターハイ2度)を誇る名指揮官だ。

「今回の取材記事は高校野球のサイトに載るんですよね?」
「そうなんです。『他競技から学ぼう』ということで、野球選手に参考になるランメニューを中心にうかがえればと思っています」
「あまり野球界のことはよくわからなくて…。お役に立てればいいんですけど」
 田中監督は苦笑いまじりにそう言うと、コートでウォーミングアップを開始しようとしている選手たちに視線を移した。

 田中監督は「バスケットボールは身長が高い子が有利とされるスポーツだけど、大きい子はえてして小回りがきかないんですよね」と前置きした後、練習メニューを作成する上で重視している要素を教えてくれた。

「大きい子も動けるようにするために瞬発力も高めていかなければいけないし、試合の時間内でベストの動きを継続できる持久力も高めなければいけない。敏捷性、柔軟性、持久力。これらの要素を向上させるドリルを年間通して行うことを意識しています」

 目指すは「より速く、より高く、より強く」。
ベンチプレス、スクワットを中心としたウエイトトレーニング、及び、体幹トレーニングも年間を通し、継続して行っている。
「ウエイトトレーニングはプレー中に相手選手と接触してもぶれないだけの強さを養えますし、故障防止にもつながる。高く飛ぶためのポイントは体幹。体幹が強くなることでジャンプ力も上がり、空中での体勢の保持力も向上します」