第18回 城西大城西陸上部「足が速くなりたいなら、正しいフォームを追求しよう」【前編】2016年12月14日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]意識が低かった選手も練習すれば速くなることを理解
[2]大事なのはいかに与えられた環境でやるか
[3]自分で考えて、正しいフォームを表現する

 高校2年生ながら昨年の世界選手権に出場するなど、陸上界のみならず、広く注目を集めているサニブラウン・アブデル・ハキーム選手。100Mは日本高校歴代2位、200Mは同歴代1位の記録を持つ寄与のスプリンターは、2020年東京オリンピックに向けて日本陸上競技連盟が制定した「ダイヤモンドアスリート」でもある。

 このサニブラウン選手を輩出したのが、恵まれていない練習環境の中で近年実績を挙げている城西大城西の陸上部だ。同部の山村 貴彦監督にその背景などをお聞きするともに、練習も拝見させていただき、野球選手も取り入れたいメニューを教えていただきました。

意識が低かった選手も練習すれば速くなることを理解

陸上部の山村 貴彦監督(城西大城西)

 城西大城西というと、高校野球の印象が強いだろう。のちに広島でスピードスターとして活躍したエース兼四番の高橋 慶彦氏(今季までオリックスコーチ)を擁して甲子園初出場を果たしたのが1974年の夏。2度目の出場となった79年夏はベスト8に進出した。以降は“聖地”とは縁がないが、今秋は都で8強になるなど、コンスタントに上位に食い込んでいる。

 それに対し陸上部は、2009年以前、つまり山村監督が指導するまでは、さしたる実績を残していなかった。山村監督は「決して意識が高い選手の集まりではなかったですね。練習する場所がないのを言い訳に、雨が降れば休み、というチームでした」と赴任当初の様子を振り返る。

 山村監督は、選手時代、陸上界にその名をとどろかせた。大阪・清風高時代の1997年はインターハイで、200M、400M、4×400Mリレーの三冠に輝き、2000年にはシドニーオリンピックに出場(400M)。日本大卒業後も実業団の富士通などで競技生活を続けた。今も400Mで日本歴代2位の記録を持つ。とはいえ、城西大城西に赴任する年まで現役選手だった山村監督には指導者の経験はなかった。

「はじめは言葉遣いに苦労しました。現役選手同士なら通じ合う技術に関する表現も、そのままでは伝わりませんからね。かみ砕いて、かみ砕いて伝えるようにしました」

 また、まずは視覚からと、山村監督が自らお手本を示し、正しい動きをイメージさせるようにしたという。すると、本格的な指導を受けたことがなかった選手たちは、乾いたスポンジのように山村監督の教えを吸収。どんどんタイムが伸びていった。
「私が来たことで練習内容は厳しくなったと思いますが、練習すれば速くなるというのがわかったのでしょう。意識の面も少しずつ高くなっていきました」

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