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第16回 市立船橋サッカー部「理想は自発的に自分のためのトレーニングができる選手になること」【前編】2016年12月01日

【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]個々の状態に合ったトレーニングを自発的にするのが目標
[2]フィジカルトレーニングは地道にコツコツやるしかない
フィジカルトレーニングは地道にコツコツやるしかない
Aチームの中でも特に意識高くトレーニングと向き合っているのが、ともに高校卒業後のJリーグ入りが決まっている主将の杉岡 大暉選手(3年)と副主将の高 宇洋選手(3年)の2人だという。卒業後、杉岡選手は湘南ベルマーレに、高選手はガンバ大阪に入団することが決まっている。2人はふだん、どのような姿勢でトレーニングに取り組んでいるのだろう?

杉岡 大暉選手(市立船橋)
杉岡選手 僕はもともとスピードがある方ではなく、入学時は学年で一番遅いくらいでした。そのため、フィジカルのトレーニングを人一倍、それも地道にやりました。フィジカルのトレーニングはすぐに効果が出ません。ですから、コツコツやるしかない、と。
特に力を入れたのが(5~10m助走した後、空中で脚を大きく前後に開き、ボールが弾むように跳ねて走る)バウンディングです。この種目では姿勢とリズムを大切にしました。スピードで置いていかれることも、もっとスピードがあれば…と思うこともなくなったのは、2年生の途中からでしょうか。入学時は描いていなかった高卒でのJリーグ入りが叶ったのは、フィジカルトレーニングのおかげのところが大きいと思っています。

高 宇洋選手(市立船橋)
高選手 僕は中学時代、フォワードで、高校から中盤(ボランチ)になったのですが、はじめは体力面で不安がありました。中盤は運動量が多くなりますからね。そこで入学後、1つ1つどこを使うのか意識しながら、そしていい姿勢を保つようにしながら、フィジカルトレーニングに励みました。その結果、明らかに運動量が上がりました。
新チームになってすぐに行われる、タイムを設定しながらグラウンドを何周も走る「トラック」という種目では、精神面も鍛えられました。瞬発力を養う上で、特にプラスになったのは、ハーネスというトレーニング器具を体につけ、ラバーロープを引っ張ってもらいながら、走るフォームを意識する種目(ハーネスを使ったニーアップウォーク=詳細は後述)でしょうか。これによって走る姿勢が良くなりました。
後編では、走るフォームを確認するメニューや、瞬発力、アジリティを養うメニューを紹介していきます!お楽しみに!
(取材/文・上原 伸一)
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