Column

安田学園高等学校 【東京都代表】

2012.11.10

第43回明治神宮野球大会 チーム紹介 安田学園高等学校 【東京代表】

安田学園高等学校東京初出場

チーム紹介

    決勝戦で無失策を記録したように堅実な守備が持ち味の好チーム。ファインプレーを見せるわけではなく、内野手は一つの打球に対してミスなく捌ける。外野手は一歩目の反応が良く、センター寺澤を中心に守備範囲が広い。印象的なのは準決勝の日大荏原戦は8対7の大接戦。最終回は二死一、三塁から3番打者の鋭い打球をセカンドの渋谷大輔が冷静に処理。要所で守れるのがこのチームの強みだ。

    打線の軸は4番深見俊介。一発を打つ長打力はないが、右、左に内野手の間を抜く鋭い打球を打つ好打者で、勝負強さを発揮してきた。
    深見の前後を打つ打者が嫌らしい。1番渋谷大輔はしぶとく右打ちが出来る巧打者で、特に怖いのは7番の本宮佳汰だ。161センチの左打者だが、実にミートが上手い。さらに小技を仕掛けられる。準々決勝の佼成学園戦では先制打、準決勝の日体荏原戦も逆転打、決勝戦は先制スクイズといずれも得点に絡む活躍を見せてきた。

    守備を重視する安田学園にとって一番得意なのはランナー三塁からの攻撃だ。
    ランナー三塁は得点を取られるパターンが増える。なんとしても得点を許してはならない。アウトにしなければならない思いが焦りとなり、その心理を突く攻撃を得意とする。ランナー三塁からの安田学園はスクイズ、ゴロGOなど積極的に仕掛けていった。ランナー三塁によって相手チームの守備が乱れ、エラーから小刻みに点を追加し、投手陣の力投、堅実な守備で守り抜いてきた。
    明治神宮大会でもランナー三塁の攻防が見逃せない。

投手紹介

    エース大金真太郎が都大会5試合すべて完投。大金は130キロ前後の直球、スライダー、チェンジアップの3球種を制球良く投げ分ける右腕。打たせて取る投球が身上で、佼成学園戦で7回参考ながらノーヒットノーランを達成。

    決勝の早稲田実業戦
    でも、粘り強い投球で、1失点。神宮大会でも粘り強い投球で最少失点に抑え、守り勝つ。

公式戦9勝0敗

  勝ち上がり   相手
東京都一次予選 1回戦 6-0 都立青井
2回戦 8-2 都立国分寺
代表決定戦 5-2 明星
東京都本大会 1回戦 7-4 都立昭和
2回戦 14-3 都立桜町
3回戦 4-2 国士舘
準々決勝 7-0 佼成学園
準決勝 8-7 日体荏原
決勝 2-1 早稲田実業

東京大会での登録選手(◎:主将)

背番号   名前 学年 身長 体重
1   大金 真太郎 2 177 68
2   小山 新次郎 2 173 68
3   深見 俊介 2 174 73
4 渋谷 大輔 2 168 58
5   宮原 和希 2 167 63
6   小山 拓哉 2 174 67
7   百瀬 文哉 2 162 52
8   寺澤 潤 2 174 66
9   本宮 佳汰 1 161 60
10   中村 健太 1 170 77
11   阪倉 一貴 2 172 62
12   薗部 拓朗 2 168 66
13   武知 那旺 2 167 62
14   薗部 武 2 172 62
15   山口 寛樹 2 171 58
16   羽子田 大樹 1 170 61
17   北村 健介 2 176 67
18   鴇田 大和 2 171 66
19   矢吹 有希 2 177 73
20   江口 弘馬 1 173 58
記録員 志藤 旭
監督 森泉 弘
部長 年徳 重明

決勝でのオーダー

ポジション 名前
渋谷 大輔
百瀬 文哉
寺澤 潤
深見 俊介
小山 新次郎
小山 拓哉
本宮 佳汰
宮原 和希
大金 真太郎

■高校別データ:安田学園

文:河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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