安田学園高等学校 【東京都代表】
安田学園高等学校東京初出場
チーム紹介
決勝戦で無失策を記録したように堅実な守備が持ち味の好チーム。ファインプレーを見せるわけではなく、内野手は一つの打球に対してミスなく捌ける。外野手は一歩目の反応が良く、センター寺澤を中心に守備範囲が広い。印象的なのは準決勝の日大荏原戦は8対7の大接戦。最終回は二死一、三塁から3番打者の鋭い打球をセカンドの渋谷大輔が冷静に処理。要所で守れるのがこのチームの強みだ。
打線の軸は4番深見俊介。一発を打つ長打力はないが、右、左に内野手の間を抜く鋭い打球を打つ好打者で、勝負強さを発揮してきた。
深見の前後を打つ打者が嫌らしい。1番渋谷大輔はしぶとく右打ちが出来る巧打者で、特に怖いのは7番の本宮佳汰だ。161センチの左打者だが、実にミートが上手い。さらに小技を仕掛けられる。準々決勝の佼成学園戦では先制打、準決勝の日体荏原戦も逆転打、決勝戦は先制スクイズといずれも得点に絡む活躍を見せてきた。
守備を重視する安田学園にとって一番得意なのはランナー三塁からの攻撃だ。
ランナー三塁は得点を取られるパターンが増える。なんとしても得点を許してはならない。アウトにしなければならない思いが焦りとなり、その心理を突く攻撃を得意とする。ランナー三塁からの安田学園はスクイズ、ゴロGOなど積極的に仕掛けていった。ランナー三塁によって相手チームの守備が乱れ、エラーから小刻みに点を追加し、投手陣の力投、堅実な守備で守り抜いてきた。
明治神宮大会でもランナー三塁の攻防が見逃せない。
投手紹介
エース大金真太郎が都大会5試合すべて完投。大金は130キロ前後の直球、スライダー、チェンジアップの3球種を制球良く投げ分ける右腕。打たせて取る投球が身上で、佼成学園戦で7回参考ながらノーヒットノーランを達成。
決勝の早稲田実業戦でも、粘り強い投球で、1失点。神宮大会でも粘り強い投球で最少失点に抑え、守り勝つ。
公式戦9勝0敗
勝ち上がり | 相手 | |||
---|---|---|---|---|
東京都一次予選 | 1回戦 | ○ | 6-0 | 都立青井 |
2回戦 | ○ | 8-2 | 都立国分寺 | |
代表決定戦 | ○ | 5-2 | 明星 | |
東京都本大会 | 1回戦 | ○ | 7-4 | 都立昭和 |
2回戦 | ○ | 14-3 | 都立桜町 | |
3回戦 | ○ | 4-2 | 国士舘 | |
準々決勝 | ○ | 7-0 | 佼成学園 | |
準決勝 | ○ | 8-7 | 日体荏原 | |
決勝 | ○ | 2-1 | 早稲田実業 |
東京大会での登録選手(◎:主将)
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 大金 真太郎 | 2 | 177 | 68 | |
2 | 小山 新次郎 | 2 | 173 | 68 | |
3 | 深見 俊介 | 2 | 174 | 73 | |
4 | ◎ | 渋谷 大輔 | 2 | 168 | 58 |
5 | 宮原 和希 | 2 | 167 | 63 | |
6 | 小山 拓哉 | 2 | 174 | 67 | |
7 | 百瀬 文哉 | 2 | 162 | 52 | |
8 | 寺澤 潤 | 2 | 174 | 66 | |
9 | 本宮 佳汰 | 1 | 161 | 60 | |
10 | 中村 健太 | 1 | 170 | 77 | |
11 | 阪倉 一貴 | 2 | 172 | 62 | |
12 | 薗部 拓朗 | 2 | 168 | 66 | |
13 | 武知 那旺 | 2 | 167 | 62 | |
14 | 薗部 武 | 2 | 172 | 62 | |
15 | 山口 寛樹 | 2 | 171 | 58 | |
16 | 羽子田 大樹 | 1 | 170 | 61 | |
17 | 北村 健介 | 2 | 176 | 67 | |
18 | 鴇田 大和 | 2 | 171 | 66 | |
19 | 矢吹 有希 | 2 | 177 | 73 | |
20 | 江口 弘馬 | 1 | 173 | 58 |
記録員 | 志藤 旭 |
監督 | 森泉 弘 |
部長 | 年徳 重明 |
■高校別データ:安田学園
文:河嶋宗一