第21回 【監督の本棚】 明石商業高校 狭間善徳 監督2013年11月30日

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読書のすすめ

 今春、兵庫大会ベスト4。夏、秋ともに県ベスト8と、強豪私立勢を脅かす存在となった市立明石商。着実にチームを育て上げている狭間善徳監督が愛読している本をお伺いしました!

人間として正しいことを続けていれば、成功の光は見える

――これまで、もっとも印象に残っている本は何でしょう。

狭間善徳監督(以下、狭間) 明徳義塾でコーチをやっている頃、20代の後半に読んだ本でしたね。東京出張の帰り、羽田空港で買った本でした。すごくおもしろかった。むっちゃよかったな。3回ぐらい読み返しました。

――なんというタイトルの本だったのですか。

狭間 忘れました(笑)。ほんま、忘れてしまったんです。今回、こういう取材があるというので、家の中を探したんですけど、出てこなかったですね。
 ある人物の評伝です。そこまで有名な方ではありませんでしたけど、こうやってのし上ったんや、という。最初からうまくいっていたわけではないんやけど、発想と情熱でそれを乗り越えたという話でした。その影響か、起業家の生き様を綴った本が今でも好きですね。松下 幸之助とか、本田 宗一郎とか。稲盛 和夫の『生き方』という本はやっぱりいいですね。
 人間として正しいことを続けていれば、仕事でも学問でも成功できるのだという考え方など共感できる部分が多かった。

――高校野球の監督はプロ野球の監督と違って、やることが多岐に渡ります。野球だけを教えればいいというものではありません。そういう意味では、経営者の感覚により近いのかもしれませんね。

狭間 そう思います。今も冬の間だけ、一塁側のファウルグラウンドに室内練習場代わりのビニールハウスを建てたいと思っていて、そうしたら、設置や解体を含めると100万ぐらいかかるそうです。そういった業者とのやりとりや、そのお金をどう工面するかという問題は、プロ野球の監督なら考える必要はないですもんね。

――こういうものが欲しいんだけど、と言えば終わりだと思います。選手の進路に頭を悩ますこともありません。

狭間 そこも大きな違いですね。明徳義塾の馬淵(史郎)監督に、選手を預かる以上、出口をしっかりしてやらんといかん、と言われました。だから、うちの場合は、3年生に上がる前にほどんどの選手の進学先を決めてしまいます。甲子園常連校と違って、先に動かないとなかなか取ってもらえませんからね。企業や大学の方々との関係性を築くのは、高校野球の監督にとって大仕事のうちのひとつです。そうした人付き合いは、まさに経営そのもの。高校野球の監督は組織運営全般を担っていると言ってもいいと思います。

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