第31回 オリックス一軍投手コーチ・平井正史コーチに訊く。スタンダードな投手練習法に質を高める考え方2020年02月29日

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【目次】
[1]なるべく何も考えずに体で覚える
[2]ブルペンでは試合のつもりで集中して欲しい/マウンドで投げていく中で、様々なことを感じて欲しい

 まず投手指導はいろいろなコーチングがある。最近は動作解析、回転数など科学的な要素も加わり、指導内容も高度なものとなった。ただ、科学的な要素を取り入れた練習というのは、まずそれができる機械があっての話になってしまう。

 そこで、キャッチボール、遠投などスタンダードとなっている投手練習の考え方を突き詰めるために、今回はオリックス一軍投手コーチの平井正史コーチに話を聞いた。

 現役時代は剛腕投手としてだけではなく、制球重視の投球でマルチな役割で活躍。現役引退後は プエルトリコに赴くなどコーチングを学んだ平井コーチが語る投手指導法とは。


なるべく何も考えずに体で覚える



解説してくださった平井正史投手コーチ

——— まず基本となるキャッチボールについてなのですが、プロの方はどういったことに気を付けながらされているのでしょうか。
平井正史投手コーチ(以下、平井) プロであってもアマチュアであっても言うことは同じです。基本的に相手の捕りやすいところに投げることを大事にさせています。

——— ボールの質や投球フォームよりも第一に相手の捕りやすいところに投げることが大事なんですね。
平井 そうですね、まずそれが大事です。160キロとかいくら速いボールを投げられたとしても、ストライクが入らなければ全く意味がないです。ですので、コントロールは良い投手の条件だと思っています。
 その上でボールの質を上げたいのであれば、距離を取って投げる。またフォームに関しては上体ばかりで投げずに、下半身主導のフォームで相手に向かって真っすぐに足を踏み出して、シュート回転のボールを投げないようにする。ただ、フォームばかりを気にしてキャッチボールのテンポを悪くしないようにしてほしいです。とにかく考えて投げるのではなく、体で覚えて欲しいです

——— 体で覚えることを大事にされるのはどうしてですか?
平井 考えて野球ができる選手というのは本当に少ないと思っているのですが、投げるたびに考えてしまうと、投球そのものに支障が出てしまいます。ですので、なるべく何も考えずに体で覚えていた方が良いと思っています。

——— ではどんな投球フォームを体に覚えさせれば、ケガしにくいフォームが身につくと考えていられますか?
平井 それは体に無理のないフォームだと思います。投球フォームには個人差がありますが、ただ100球でも200球でも投げて疲れないフォームは、体に無駄の力がかからない。つまり、無理のないフォームだと思っています。そのフォームができるように、僕らは選手と話し合っています。

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プロフィール

平井正史投手コーチ
平井正史
  • 1975年4月21日生まれ
  • 宇和島東出身
  • 通算成績 569試合 62勝43敗41セーブ84ホールド 防御率3.31
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