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愛工大名電高等学校 【東海代表】

2011.11.22

第42回明治神宮野球大会 チーム紹介 愛工大名電高等学校 【東海代表】

愛工大名電高等学校東海地区・愛知7年ぶり4回目

チーム紹介

  • スイッチヒッターを含め、スタメンに左打者が8人並ぶ。東海大会(第64回秋季東海地区高校野球県大会)では一度も選手交代がなく、9人で戦った。3試合とも4得点。好投手ばかりと対戦したこともあったが、残塁が多く攻撃の面では課題が残った。
  • 打線を引っ張ったのは1番の木村、全3試合でヒットを放つなど14打数5安打。2番の松原は唯一の右打者で、4犠打と堅実な働きをし、3番荒木は7打数2安打ながら7四死球を勝ち取るなど、選球眼に長けている。この3人で作ったチャンスを佐藤、松岡、鳥居の中軸で返すのが得点のパターン。6番の鳥居は初戦の菰野戦で8回に勝負を決める一発を放った。
  • また伝統となったバントの構えで相手守備陣を揺さぶる戦術も健在。決勝でも強打と見せかけて、スクイズを敢行するなど、相手を読んだ攻撃が目立った。
  • 一塁コーチは15番の矢野が、三塁コーチは20番の大須賀が務めている。伝令役は13番の伊藤。
  • 決勝で2失策はあったが、全体的に守りは堅い。投手がポジションに入る試合前のノックもこのチームの特徴だ。

投手紹介

  • 東海大会全3試合を一人で投げ切った濱田が絶対的な柱。1年秋からエースとしてマウンドに立ちながら、今夏の愛知大会(2011年秋季愛知県大会)決勝で先発できずに、敗れた悔しさを秋に生かした。
  • ノーワインドアップの投球フォームで、183センチ85キロのガッチリした体格から繰り出される直球は最速147キロ。持ち球もスライダー、カーブ、フォーク、スプリット、ツーシームと豊富。県大会では準々決勝の桜丘戦(2011年09月23日)でノーヒットノーランを達成すると、準決勝の至学館戦(2011年10月29日)でも完封するなど貫録十分のピッチングを見せた。東海大会に入ってからは、完封こそなかったが、3試合とも危なげのないピッチング。決勝の三重戦(2011年10月30日)では、これまでの直球で押すスタイルから一変。連投と雨による悪コンディションを考え、変化球を多く混ぜて、打たせて取るピッチング。後半は一転して直球主体と試合の中でメリハリをつけるピッチングで相手を驚かせた。
  • 3試合で四死球が4と少ないのも濱田の特徴。9回を完投しても110球前後と球数も少なかった。
  • 控え投手は10番の東が左腕、11番の松本が右腕。

公式戦16勝0敗

  勝ち上がり   相手
名古屋地区リーグ戦 第1戦 15-0 瀬戸北総合
第2戦 25-0 日進
第3戦 13-0 名経大高蔵
第4戦 7-0 長久手
名古屋地区二次予選 1回戦 11-2 瑞陵
2回戦 7-6 東邦
3回戦 8-0 中京大中京
決勝 11-1 大同工大大同
愛知県大会 2回戦 10-0 享栄
3回戦 10-0 安城学園
準々決勝 2-0 桜丘
準決勝 6-0 至学館
決勝 9-6 東邦
東海大会 準々決勝 4-1 菰野
準決勝 4-1 至学館
決勝 4-3 三重

東海大会での登録選手(◎:主将)

背番号   名前 学年 身長 体重
1   濱田 達郎 2 183 85
2   中村 雄太朗 2 175 71
3   鳥居 丈寛 2 172 82
4   木村 斗史稀 2 166 68
5   中野 良紀 1 178 72
6 佐藤 大将 2 173 72
7   荒木 勇斗 2 178 70
8   松原 史弥 2 155 63
9   松岡 大介 2 171 68
10   東 克樹 1 169 67
11   松本 憲明 1 181 70
12   小林 郁也 1 175 68
13   伊藤 凌 2 180 76
14   若原 翔平 1 184 86
15   矢野 直斗 2 174 64
16   池戸 涼介 1 171 70
17   石浜 亮太 1 173 80
18   松井 悠樹 2 183 74
19   山口 弘起 2 181 78
20   大須賀 彰 2 180 66
記録員 溝口 結理恵
記録員 石黒 文菜
監督 倉野 光生
部長 織田 秀彦

決勝でのオーダー

ポジション 名前
木村 斗史稀
松原 史弥
荒木 勇斗
佐藤 大将
松岡 大介
鳥居 丈寛
中野 良紀
濱田 達郎
中村 雄太朗

■高校別データ:愛工大名電

文:松倉雄太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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