Column

北照高等学校 【北海道代表】

2011.11.17

第42回明治神宮野球大会 チーム紹介 北照高等学校 【北海道代表】

北照高等学校北海道2年ぶり3回目

チーム紹介

  • ・チーム打率3割8分5厘。『打の北照』で2年ぶりの全道王者に輝いた。チームを引っ張ったのは1番を任される1年生の吉田。19打数13安打、準々決勝の旭川工業戦からは8打席連続安打を記録するなど、バットに当たればヒットになる強烈なイメージを残した。
  • ・打点は先発メンバー全員が記録し、きれいに分散している。打撃が線になった証拠と言えるだろう。
  • ・チームにとっての転機は9月の和歌山遠征。智辯和歌山と練習試合を行い3安打完封負け。打撃強化を強く意識させられ、帰道後、智辯和歌山が行っている5か所バッティングを取り入れて、徹底的に打ちこんだ。
  • ・振りこんだ自信を持って臨んだ全道。4試合の中で圧巻だったのが準決勝の北海戦。相手エース玉熊 将一の立ち上がりを攻略し、18安打で9得点。1年前に決勝で敗れたことを「忘れたことはない」という佐藤主将の思いがチームに乗り移った。
  • ・決勝は1点を争う展開で延長戦になったが、勝負を決める一打を放ったのが途中出場の高山伸。こういった上位打線以外の選手が勝負所で活躍したのも、優勝に繋がる要因になったと言える。
  • 全道大会では、一塁コーチを14番の川村が、三塁コーチを13番の住吉がつとめていた。
  • ・4試合で1失策と安定した守りも見逃せない。

投手紹介

  • ・1年生左腕の大串が3試合で完投。エースとして大きく成長した。直球の最速は130キロ前半ながら、スライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、シンカーと多彩な球種を操る。中でも自信があるというのはスライダーとチェンジアップ。三振が少なく、打たせて野手をリズムに乗せるタイプの投手だ。また、全道大会では決勝を除いて四死球が少なかった。
  • ・大串にとって修羅場だったのが決勝。あと1イニングで優勝という9回に同点に追い付かれた。最後を抑えきる力は課題として残った。
  • ・もう一人登板したのは右腕の三浦。こちらは初戦で9回を完投し1失点と河上監督の期待に応えた。スライダーの制球力に自信を持っている。
  • ・さらに昨年秋に1年生エースとして全道準優勝まで導きながら、その後不調で苦しんでいた今野が神宮大会ではベンチ入り予定。元エースの復活をチームは待ち望んでいる。

公式戦7勝0敗

  勝ち上がり   相手
小樽支部 2回戦 32-0 真狩
準決勝 13-0 倶知安
決勝 7-0 小樽水産
北海道大会 2回戦 5-1 釧路工
準々決勝 6-2 旭川工
準決勝 9-1 北海
決勝 4-3 札幌第一

北海道大会での登録選手(◎:主将)

背番号   名前 学年 身長 体重
1   大串 和弥 1 173 67
2   和田 紘汰 2 171 61
3   小林 英太郎 2 180 79
4   西谷 圭祐 1 176 69
5   富田 魁仁 1 175 64
6 佐藤 星七 2 173 67
7   高山 大輔 1 169 61
8   吉田 雄人 1 178 68
9   後藤 望 1 171 64
10   髙松 勇太 2 176 73
11   三浦 翔 2 176 70
12   木村 有斗 1 166 68
13   住吉 伸明 2 174 68
14   川村 怜央 2 169 58
15   五十嵐 竜太郎 1 167 60
16   髙橋 隼人 2 168 65
17   村上 海斗 1 187 79
18   高山 伸義 2 167 64
記録員 宇野 拓哉
監督 河上 敬也
部長 小玉 智

決勝でのオーダー

ポジション 名前
吉田 雄人
西谷 圭祐
佐藤 星七
小林 英太郎
富田 魁仁
高山 大輔
和田 紘汰
大串 和弥
後藤 望

■高校別データ:北照

文:松倉雄太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!