保田貴史の「年間トレーニング計画」

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第9回 ラントレについて2011年10月29日

【目次】
種目特性
特徴・球速アップの要因・計画
高校生のラントレで考えること

種目特性

【冬場のトレーニングでは】

こんにちは。気温も下がり秋から冬に向けて走り出しているように感じる今日この頃ですが、一方では各地区大会が白熱しております。トレーニングの立場から高校球児を応援したいと思う私からの今回のテーマは、冬の走り込みです。

走り込みは、トレーニング同様色々なバリエーションがあり、目的・やり方・時期・方向性により選択していきます。
時には、野球の技術アップに間接的なサポートしてくれますが、一方で疲れなどからパフォーマンスを低下させてしまうこともあります。皆様のこれからの時期のプログラム作成に参考になればと考えます。

一般的に冬になると走り込みという練習が大半を攻めます。時には陸上部並みにマラソンしているチームもあるのではないでしょうか。それをどのように野球に結びつけたらいいのか。まずは、それぞれの種類を知ることからです。
野球は、短い距離が必要で長距離はいらないのではと考えがちですがそれぞれの必要性があります。

長距離は、有酸素運動疲労回復の効果があります。つまり血液を全身に行き渡らせ、酸素を取り込み、疲労物質を除去するから疲労が取れるのです。
このような作業を沢山行っていないと疲労を除去する機能がうまく働きません。シーズンに入ってからだけやっても効果が半減します。疲労が取れにくい、いわゆるスタミナがなくなるということは、練習の量が減って、それとともに技術向上が減るということにも結び付くのです。

中距離走は、非常につらい種目です。耐乳酸性機構が最も働くといわれるスタートして38から40秒で終わる種目を組むようにしています。これは人が全力疾走で走れる限界です。私はよくこの種目を活用させてもらいます。心肺機能や筋力だけでなく、心もトレーニングできる種目と考えています。
人は火事場の馬鹿力があるように限界には達していないところで動きを止めようとします。だから、あえてその限界までより近付けるこの種目は中学生や高校生に非常に重要かと考えます。限界を上げることで、自分を追い込める。つまり沢山ボールをとれる=技術がアップするというわけです。また想定練習にも利用することもあります。

短距離は、パワー・敏捷性・巧緻性を養成する種目と考えています。坂やアジリティートレーニング・10mや50mダッシュなど様々な種目があります。野球の実距離に近いといえるので、短距離の場合はスタートとmaxの話をよく話すようにしています。

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プロフィール

保田貴史(ベースボールトレーナー)
  • 生年月日:1982年生まれ
  • 大学まで野球をし専門学校で基礎を習得その後大学や治療院で勤務し技術を磨いたのち現在に至る。
  • プロの選手からアマチュアの選手を指導していること野球以外の指導もしていることや自分自身がレギュラー・控え選手、裏方にコーチをした経験値を生かしトレーニング指導にあたる。
  • 形にとらわれるのではなく「トレーニング=練習」になるように動作改善・身体改善に取り組んでいます。
    見た目だけでなく内容・意味そして心を大切にし日々驀進中トレーナーです。
  • 現在、株式会社ティーエスワールド所属 内海哲也投手のパーソナルトレーナーとして活躍。WBCにも帯同。
    他、高校硬式野球部や実業団ソフトボール、大学・企業アメフトチームのトレーニング指導にあたる。。
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