リリースポイント~自分のリリースポイント知っていますか?~
リリースポイント~自分のリリースポイント知っていますか?~
先月帯同した中学野球の全国大会。惜しくも初戦負けでしたが、貴重な経験をさせて頂きました。大会は好投手が多く、キレイなフォームで投げている投手も多かったですね。しかし反面、このままでは肩肘を故障するのでは…という投手も少なくありませんでした。皆さんにはしっかりと解剖学・運動学的に理に叶った投球フォームを身につけて頂きたいです!!!
さて今回からリリースに話を移します。そこでいきなりなのですが、皆さんリリースポイントでストップしてみて下さい。
『リリースポイントでストップ』
さ~分かりますか?いつも皆さんがどこでリリースしているか?リリースポイントは言われなくても分かるくらい非常に重要なポイントです。なぜなら腕には力を入れるな、などと言われますが、腕で力を入れるのはこのリリースポイント。またコントロールを左右するのもこのリリースポイントです。
今まで下半身の重要性や、腕の振り方などの話をしてきましたが、プロ野球選手でもそれらが上手く出来ていない選手はいるのです。しかし、なぜ結果が出ているのか?それはこのリリースポイントです。これがしっかりと正しい位置でできているから、ある程度の球速が出せ、コントロールが定められるのです。(故障はまた別の話です。球速やコントロールの話です。)
では皆さんがチェックしたリリースポイントの状態を確認しましょう。どこをどう確認して欲しいかと言うと、まず腕が両肩のラインに対してどの角度で上がっているかです。これは正面から見ての角度です。
・腕が両肩のラインに対してどの角度で上がっているか?(正面から見て)
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写真(1) 両肩のライン
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理想のリリースポイントをチェック!
次に肘の角度です。肘はどれくらい曲がっているか、伸びているか、のチェックです。
・肘の角度はどれくらいか?
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写真(2) 肘の角度
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次は手首です。手首はどの方向にどれくらい曲がっているか?これをチェックして下さい。
・手首の角度は?
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写真(3) 手首の角度
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以上3点をチェックしてみて下さい。
どうぞ!!!(リリースポイントでストップ!!!)
皆さん確認されましたか?
ではどのような状態が理想のリリースポイントか、確認していきましょう。
まずは両肩に対する腕の角度ですが、これはほぼ一直線が理想です。上がり過ぎている選手、下がっている選手はいませんでしたか?
[理想のリリースポイント] 両肩のラインと腕の角度はほぼ一直線
次に肘の角度ですが、これも少し曲がっているくらいが理想です。多いのは曲がり過ぎている選手。45°以上曲がっているような場合は曲がり過ぎです。
[理想のリリースポイント] 肘は少し伸びるくらい。45°以上曲がらない。
最後に手首ですが、前腕に対してほぼ真っ直ぐ。手の甲側に向いている選手はいませんか?
[理想のリリースポイント] 前腕に対して真っ直ぐ。
以上3点が理想のリリースポイントとなりますが、次回はこの3点をもっと詳しく説明していきたいと思います。
(文・写真:久保田 正一)