一生懸命と本気の違い2011年04月10日

野球専門理学療法士、久保田正一氏

今回は本気について詳しく説明させて頂きます。
皆さんケガしたときに本気で治そうとしていますか?
「えっ?当たり前でしょ?」と言われる方もおられるでしょうが、今まで数多くの肩・肘を痛めた選手を見てきた私は、本気で治そうとしていない選手をたくさん見てきました。 それは治す気がない、訳ではないんです。
『本気』で治そうとしていないんです。『一生懸命』治そうとしているんですが、『一生懸命』と『本気』では、治りが全然違うのです。 では、そもそも一生懸命と本気はどう違うのか説明しましょう。

一生懸命とは、人に言われてなれる状態です。
ですから誰かから何をしなければならないか、言われたことによって行動に移すのです。こういう選手はよく「◯◯を頑張っています!」と言います。その選手は本気ではありません。 一生懸命の選手は、【頑張る → 深刻になる → 苦しくなる】
という順路を辿ります。それでは良くなるものも良くなりません。では、本気とはどういう状態なのか?

 それは、自らの意志がなければなれない状態のことをいいます。なので『本気』は、【覚悟を決める(腹を決める) → 真剣になる → 楽しくなる】という順路を辿るのです。このような本気の状態であれば、治りは奇跡的に回復します。
深刻は視野が狭くなるのですが、真剣は集中できるようになるのです。どの分野でも最終的に成功している人たちは全て本気の人たちです。 これは体が良くなる、それだけの話だけではありません。日頃の練習でも同じことが言えます。

  皆さんは『一生懸命』練習していますか?それとも『本気』で練習していますか?
もちろん、本気で練習しないと上達しないことは明確です。一生懸命でも上達はしますが、一時的なものです。必ずまた元に戻ることとなります。

『調子が悪くなった…』この原因は明確です。『本気』でその練習をやっていなかったのです。

これからのコラムでは、心・技・体、

『心』:精神、心得について
『技』:スローイングやバッティング、フィールディングなどについて
『体』:ストレッチやメディカルチェックなどのコンディショニング、体の動かし方などについて

皆さんにお伝えしていきますが、まずはこの『本気』の状態にならなければ、お伝えすることを自分のものにして発揮することはできません。
常に自分は『本気』なのか?
自問自答しながらコラムを読んで頂ければと思います。
では次回から他の『技』『体』の話もお伝えしたいと思います。

(文・久保田 正一

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