第18回 大塚 晶文コーチが語る! 「なぜ投手に強い背筋が必要なのか」2015年01月14日

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【目次】
[1]まずはアスリートとして動ける体を作る
[2]なぜ投手は背筋を鍛えるべきなのか
[3]メンタルの強さは試合にも、トレーニングにも活きる

これまでの大塚 晶文さんインタビューは以下から!
「プロ、アマチュアで出会った捕手の存在」
「普段の細かい作業から1つの作品を作るのがバッテリーの醍醐味」
下記のインタビューは大塚さんが取り組むメンタル面の取り組みを知ることが出来ます!
信濃グランセローズ時代の大塚 晶文監督インタビュー!

なぜ投手は背筋を鍛えるべきなのか

バーベルを持ち上げる選手
【写真:コラム 日本選手権初V!新日鐵住金かずさマジックのトレーニング  『一歩ずつのマジック』より】

 では、投手なら、どんなベーシックトレーニングをすればいいのだろう?
「背筋系のトレーニングがいいと思います。下半身も強化できるスクワットやデッドリフト、あるいはバランス感覚や体幹も鍛えることができるバランスボール、BOSUトレーニングなど、手法は特に問いませんが、とにかく背筋を強くすることですね」

 なぜ背筋トレーニング系に拘るようになったのか。
「昔から良い投手は背筋が強いといわれていました。それは何故なのかと思っていたんですよね。実際に背筋トレーニングした後は自分でもコンディショングの調子が良いんです。いろいろ考えていった結果、姿勢の良さが関係しているのではないかなと。背筋系のトレーニングは姿勢が良くないと重いものを上げられないですよね。そう見ていくと、良い投手は投球動作で背筋がうまく収縮ができているんです」

 その例として、大塚コーチは野茂 英雄氏を例に出した。野茂投手の代名詞である「トルネード投法」。大きく振りかぶるときの背筋の収縮の仕方、骨盤の立ち方、胸の張りが素晴らしいようだ。トルネード投法は、左足を大きく捻りを入れた動作が注目されるが、野茂投手の投球は振りかぶったときの姿勢がカギを握っていることになる。

「最初振りかぶったとき、背筋の収縮が出来ると、骨盤が立って、胸が張られたときの骨盤の並進運動、体全体の並進移動にもつながっているんです」
と説明する。そして背筋が大事だと確信したのは、社会人・日本通運でプレーしていたときの、ある整体師の言葉からだ。

「天井から頭をつるされているイメージで立ってみてください。と言われたとき、やっぱり骨盤が立って、背筋がしっかりと収縮できているんです。そのイメージで投げたら、とても調子が良かったんです。今まで感覚の部分で悩んでいたところがありましたが、これだなと思いましたね」

 逆に背筋が弱ければ、背骨も曲ってしまい、その後の投球フォームにも悪影響を及してしまうのだ(関連記事:第35回 野球肘研究会代表・高原政利に聞く!肩、肘を守るためには?)。野球選手は背筋が強ければ良いといわれているが、背筋を収縮させて、真っ直ぐ立つ動作が出来れば、全体の動きが良くなるので、大きな力を発揮出来る。その積み重ねを行った結果、良い投手は背筋が強く、姿勢が良い傾向にあるのだろう。良い投手はなぜ背筋が強いのか。その理由が分かるはずだ。

背筋や体幹を鍛えるトレーニングをやりたくなった方は以下のコラムがおススメ!
球速をあげるメディシンボールトレーニング part 1
12月~1月 股関節を中心とした体幹の機能を整えるトレーニングメニュー
身体を整えるためのフィジカルトレーニング

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プロフィール

大塚 晶文(おおつか・あきふみ)
大塚 晶文(おおつか・あきのり)
  • 所属:横芝敬愛-東海大学-日本通運-近鉄ドラゴンズ(1997年-2002年)-中日ドラゴンズ(2003年)-サンディエゴ・パドレス(2004年-2005年)-テキサス・レンジャーズ (2006年-2007年)-信濃グランセローズ (2013年- 2014年)-中日ドラゴンズ投手コーチ(2015年-)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:182センチ/95キロ
  • 1972年1月13日生まれ
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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